自動車展示会を一挙ご紹介!

本記事では、2024年から2025年にかけて日本国内で開催される主要な車の展示会をご紹介します。これらのイベントは、最新の技術やデザインに触れる貴重な機会となります。各展示会の特徴や見どころを押さえ、ぜひ足を運んでみてください。

自動車関連の展示会の種類

自動車関連の展示会は多岐にわたり、その目的や対象者によっていくつかの種類に分けられます。主に完成車、自動車部品、関連技術などに焦点を当てた展示会や、自動車のアフターマーケットに特化した展示会があります。

例えば、「オートモーティブワールド」は、自動車の先端技術に関する幅広い分野を網羅しており、世界中の自動車メーカーや部品メーカー、サプライヤーなどが集まる技術相談や商談の場となっています。具体的には、カーエレクトロニクス技術展やEV・HV・FCV技術展などが含まれます。

また、「人とくるまのテクノロジー展」のように、自動車工学の研究者や技術者向けの専門性の高い展示会も開催されています。これらの展示会は、最新の研究成果や技術動向を共有し、議論する場として重要な役割を果たしています。

その他にも、「国際オートアフターマーケットEXPO」のように、自動車のメンテナンスや修理、部品販売など、アフターサービスに特化した展示会も存在します。これらの展示会は、BtoB向けの商談を目的としたものが多く、新たなビジネスパートナーを見つける機会となります。

さらに、カスタムカーやチューニングカーに焦点を当てた「東京オートサロン」や「大阪オートメッセ」のようなエンターテイメント性の高いイベントもあり、自動車ファンにとっては魅力的な交流の場となっています。これらの多様な展示会は、自動車産業の発展に貢献しています。

来場形式の展示会・見本市

来場形式の展示会・見本市は、特定のイベント会場に実際に足を運び、製品やサービスを直接見て体験できる形式です。自動車関連の展示会では、最新の車種やコンセプトカー、自動車部品、関連技術などが展示され、多くの来場者で賑わいます。例えば、東京ビッグサイトなどで開催される大規模な展示会には、国内外から多数の企業が出展し、数万人から数十万人の来場者があります。

これらの展示会は、製品の展示に加えて、ビジネスの商談や情報収集の場としても重要です。自動車メーカーや部品メーカー、関連機器メーカーなどが、自社の技術や製品をアピールし、新たなビジネスチャンスを探ります。また、自動車整備関係者や研究者、一般消費者など、多様な人々が来場し、最新のトレンドや技術動向に触れることができます。

多くの来場形式の展示会では、セミナーや技術セッションなども開催され、より専門的な情報に触れる機会も提供されています。これにより、参加者は幅広い知識を得ることができ、業界の理解を深めることが可能です。これらの要素が組み合わさることで、来場形式の展示会は、参加者にとって非常に有益な体験となります。

オンライン形式の展示会・モーターショー

オンライン形式の展示会やモーターショーは、インターネット上で開催されるイベントです。来場者は自宅やオフィスから手軽に参加できます。この形式には、以下のようなメリットがあります。

・開催場所の制約がないため世界中の参加者がアクセスできる

・出展費用を抑えられる

・来場者のデータ分析によるアプローチの最適化がしやすい

例えば、「人とくるまのテクノロジー展」ではオンライン展示会とのハイブリッド開催も実施されています。また、2024年11月には「“くるまからモビリティへ”の技術展 2024 ONLINE」が開催される予定です。オンライン展示会は、コロナ禍で非対面での情報発信や商談の場として需要が高まりましたが、場所や時間の制約がない利便性から今後も活用が広がると考えられます。

2024年から2025年に開催される国内の自動車関連展示会

2024年から2025年にかけて国内では様々な自動車関連の展示会が予定されています。これらの展示会は、最新の自動車技術や製品、サービスに触れる貴重な機会となります。開催時期や場所、内容も多岐にわたるため、目的に合わせて展示会を選ぶことが重要です。多くの展示会は毎年または数年おきに開催されており、過去の実績を参考に検討することも可能です。これらの展示会は、技術情報の収集やビジネスチャンスの拡大に繋がります。

関東地方で開催される主要な展示会

関東地方では、大規模な自動車関連の展示会が複数開催され、国内外から多くの注目を集めています。

東京オートサロン

開催場所:千葉県の幕張メッセ

開催時期:毎年1月

内容:日本のカスタムカー文化を発信し、最新のチューニング技術やドレスアップパーツを施した車両が展示されます。

オートモーティブワールド秋

開催場所:千葉県の幕張メッセ

内容:自動車業界の先端技術に焦点を当て、最新情報を発信します(例:電動化、自動運転、軽量化など)。

オートモーティブワールド

開催場所:東京ビッグサイト

開催時期:毎年1月

内容:広範な自動車先端技術を網羅し、技術相談や商談の場として重要な役割を果たします。

国際オートアフターマーケットEXPO

開催場所:東京ビッグサイト

開催時期:毎年2月

内容:自動車の修理やメンテナンスに関連する製品やサービスを紹介します。

自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展

開催場所:神奈川県のパシフィコ横浜

開催時期:毎年5月

内容:自動車工学の研究者や技術者向けに最新の技術動向を紹介します。

関西地方で開催される主要な展示会

関西地方では、自動車とカスタマイズに焦点を当てた一大イベントが開催されます。

大阪オートメッセ

開催場所:インテックス大阪

開催時期:毎年2月

内容:国内外の自動車メーカーによる新型車やカスタマイズカーが多数展示される関西最大級のモーターショーです。

さらに、2025年12月には「Japan Mobility Show Kansai 2025/第13回大阪モーターショー」が同じくインテックス大阪で開催される予定です。これらの展示会は、関西地方における自動車関連の最新動向を知る上で重要なイベントです。

その他の海外で開催される展示会

海外でも様々な自動車関連の展示会が開催されており、それぞれに特色があります。

北米国際自動車ショー(NAIAS)

開催場所:アメリカ、デトロイト

開催時期:毎年1月

内容:最新の市販車やコンセプトカーが多数発表されます。

IAA MOBILITY

開催場所:ドイツ、フランクフルトおよびミュンヘン(隔年開催)

内容:世界最大級のモビリティイベントで、広範なモビリティに関する展示が行われます。

上海モーターショー

開催場所:中国、上海(隔年開催)

内容:世界最大の自動車市場である中国の最新動向を知る上で非常に重要です。

Automechanika Frankfurt

開催場所:ドイツ、フランクフルト

内容:自動車部品、修理、メンテナンスに関する世界最大の見本市です。

これらの海外の展示会は、各地域の市場特性や技術トレンドを把握し、グローバルなビジネスチャンスを探る上で貴重な機会となります。

注目の自動車関連展示イベント

2024年から2025年にかけて開催される自動車関連の展示イベントの中でも、特に注目すべきイベントをいくつかご紹介します。これらの展示イベントは、最新の車に関する技術やトレンドに触れることができる貴重な機会です。国内外から多くの企業や技術者が集まり、活発な情報交換やビジネスが行われます。各イベントにはそれぞれ特色があり、目的に合わせて選ぶことが大切です。

オートモーティブワールド

オートモーティブワールドは、クルマの先端技術に関する広範な分野を網羅する展示会です。EV/電子開発、SDV(ソフトウェアデファインドビークル)、AD/ADAS(自動運転/先進運転支援システム)、カーボンニュートラル、部品加工など、自動車の先端テーマの最新技術が一堂に展示されます。世界中の自動車メーカーや自動車部品メーカーとサプライヤーが集まる技術相談・商談の場です。

オートモーティブワールドは年に複数回開催されており、東京ビッグサイト(東京都)と幕張メッセ(千葉県)、ポートメッセなごや(愛知県)の3か所で行われます。2025年は、1月に東京ビッグサイトで第17回オートモーティブワールドが開催され、9月には幕張メッセで第4回オートモーティブワールド秋が開催予定です。2024年の秋の開催では22,623人の来場者があり、国内外企業からも注目されています。

人とくるまのテクノロジー展

人とくるまのテクノロジー展は、技術者向けの展示会で、自動車技術の最新動向を紹介する重要な場となっています。1992年から毎年開催されているこの展示会は、自動車メーカーや部品サプライヤーが出展し、技術者や研究者にとって貴重な情報交換の機会となります。特に自動車工学の研究者や技術者に有益です。2025年はパシフィコ横浜で5月21日から23日まで開催が予定されています。

国際オートアフターマーケットEXPO

国際オートアフターマーケットEXPO(IAAE)は、自動車のアフターマーケットに関わるあらゆる事業者を対象とした展示会です。最新の技術や製品、サービスが集結し、業界の活性化を目指しています。2025年の開催では、過去最大級の規模となり、国内外から多数の企業が参加します。また、実演コーナーやセミナーも開催され、ビジネス交流が活発に行われます。2024年の開催では3日間で40,320人の来場者がありました。

ジャパンモビリティショー

ジャパンモビリティショーは、約70年間開催されてきた東京モーターショーが進化し、2023年に新たに生まれ変わったイベントです。モビリティ産業に関する最新の技術やデザインが紹介されます。2025年のジャパンモビリティショーは、「ワクワクする未来を、探しに行こう!」をテーマに、10月30日から11月9日まで東京ビッグサイトで開催されます。プレスデーは10月29日と30日に設けられています。このショーでは、幅広い関連産業からの出展が予定され、多様なモビリティの魅力や未来の姿を体験できるプログラムが企画されています。

これらの展示会は、それぞれ異なる特色を持ち、自動車産業の様々な側面をカバーしており、来場者にとって最新の技術やトレンドに触れる貴重な機会を提供しています。

自動車業界の現在の状況と今後の展望

日本の自動車業界は長らく国内経済の牽引役を担ってきましたが、現在、大きな変革期を迎えています。少子高齢化に伴う国内市場の縮小や若者の車離れが進行し、新車販売台数は減少傾向にあります。また、近年は半導体不足や部品価格の高騰も製造・販売に影響を与えています。欧州や中国を中心に環境規制が強化されており、自動車メーカーはEV開発など環境対応車の開発を加速させる必要に迫られています。

一方で、技術革新は急速に進んでいます。自動運転技術やコネクテッドカー技術の開発が進み、自動車は単なる移動手段から情報通信機器へと変化しています。技術革新は、安全性や利便性を向上させる可能性を秘めていますが、新たな競争も生み出しています。自動車業界は、これらの課題に対応し、持続可能な成長を実現するために、技術開発に加え、新たなビジネスモデルの構築や異業種との連携を模索しています。

2024年までの自動車業界の状況

2024年の自動車業界は、半導体不足の解消に伴い、生産が安定し、新車販売が大きく回復しました。特に年度後半にかけて新車販売は高水準で推移しました。一方で、中古車市場においては、新車生産の回復に伴い在庫が増加し、成約率は下降傾向となりました。EVシフトが加速し、メーカー間での電動化技術の競争が激化しています。また、若者の自動車への関心が再び高まり、特に環境に優しい車への需要が増加しています。

2025年以降の自動車業界の予測

2025年以降、自動車業界は「CASE」と呼ばれる4つのキーワードを中心に変革が加速すると予測されています。これは、Connected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、Shared & Services(シェアリングとサービス)、Electric(電動化)の頭文字を取った造語です。

電動化(Electric)

多くの国や地域で電動車の普及目標が掲げられ、日本でも政府が2035年までに新車販売における電動車の比率100%を目指しています。充電インフラの整備が進められ、次世代バッテリー技術の開発も進んでいます。

自動運転(Autonomous)

実用化が進み、レベル3やレベル4の技術が一部で活用される見込みです。物流や公共交通の効率化にも貢献します。

シェアリング(Shared & Services)

MaaS(Mobility as a Service)が拡大し、カーシェアリングサービスも多様化します。

コネクテッド(Connected)

自動車はインターネットと常時接続され、生活や都市のあり方にも大きな影響を与えると考えられています。

これらの技術やサービスの進化・融合により、自動車は単なる移動手段から「モビリティサービスプラットフォーム」へと変化し、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が不可欠です。AIやIoTといったデジタル技術の活用も求められています。

展示会参加の意義

自動車関連の展示会は、製品やサービスの認知度向上、新規顧客獲得、既存顧客との関係構築に非常に有効です。特定のテーマに沿った展示会では、自社のターゲット層に効率的にアプローチできる利点があります。例えば、「オートモーティブワールド」のような技術展では、電動化や自動運転など最新技術に関心を持つ企業や技術者と直接交流し、具体的な商談につなげることが可能です。また、「国際オートアフターマーケットEXPO」のようなアフターマーケットに特化した展示会では、整備業者や部品販売業者との新たなビジネス機会を探る場となります。

展示会への参加は、市場のトレンドや競合他社の動向を把握する上でも重要です。来場者の反応や質問からニーズを読み取ったり、競合の展示内容を参考にしたりすることで、今後の戦略策定に役立てることができます。

さらに、展示会はビジネスの場を超えて、業界関係者とのネットワーキングや特別講演・セミナーを通じて専門知識を深める貴重な機会でもあります。特に「人とくるまのテクノロジー展」のような技術者向けの展示会では、最新の研究成果に触れ、技術交流を深めることができます。

ただし、展示会への出展には費用や準備が必要であり、明確な目的意識を持って臨むことが成果を出す上で不可欠です。事前の計画と展示会後のフォローアップをしっかりと行うことで、展示会参加の意義を最大限に引き出すことができます。

最適な展示会を選ぶために

展示会への出展は、適切な展示会を選択することで大きな成果が期待できます。しかし、自社の製品やサービス、そしてターゲットとする顧客層に合わない展示会を選んでしまうと、時間やコストが無駄になるだけでなく、十分な効果を得ることが難しくなります。出展効果を最大化するためには、展示会選びにおいていくつかのポイントを意識することが推奨されます。

ターゲットの明確化

展示会を選ぶ上で最初のステップは、ターゲットを明確にすることです。どのような来場者に自社の製品やサービスを見てもらいたいのか、そしてその来場者が展示会にどのような目的で来ているのかを具体的に把握することが重要です。例えば、最新の乗用車に関心がある一般消費者向けのモーターショーと、自動車部品や補修に関するビジネス関係者向けの展示会では、来場者の層が大きく異なります。

ターゲットの明確化には、展示会に出展する製品やサービスを特定し、その製品やサービスの理想的な顧客像(ペルソナ)を設定することが含まれます。ペルソナを作成する際には、年齢、性別、職業、役職、年収などの基本情報に加え、趣味や家族構成、休日の過ごし方なども考慮します。さらに、このペルソナが展示会に来場する際の心理状態や、現在抱えている課題を設定することで、より具体的なターゲット像を描きます。

効果の予測ができる指標を確認

展示会への出展を検討する際には、効果を予測するためにいくつかの指標を確認することが重要です。これは、自社の製品やサービスに関心を持つ見込み顧客がどの程度その展示会に来場する可能性があるかを判断するためです。具体的には、前回の開催における出展社数や来場者数が参考になります。これらの数値は展示会の規模や集客力を示す指標となります。

また、主催者側が発表する予想出展社数や予想来場者数も、将来的な効果を予測する上で役立つ情報です。これらのデータを確認することで、ターゲット顧客層が多く集まる展示会を見極めることができます。過去の実績データは展示会の公式サイトなどで公開されている場合が多く、情報収集の重要な手がかりとなります。

高い費用効果が期待できる展示会を選択

複数の展示会を検討する際は、費用対効果が高いと見込まれる展示会を選ぶことが重要です。展示会への出展には、ブースの出展料や装飾費、人件費、販促物の製作費など、多くの費用が発生します。これらのコストを把握した上で、出展によって得られる成果と比較検討する必要があります。

成果を測る指標としては、獲得したリード数や商談数、受注額などが挙げられます。費用対効果を数値化する方法として、ROI(投資対効果)の算出が一般的です。ROIは「(得られた利益 − 投資額) ÷ 投資額 × 100」で計算され、展示会の場合は得られた商談や受注額から出展にかかった費用を差し引いて算出します。ROIが100%を上回れば投資に見合う効果があったと判断できます。

出展する展示会を選ぶ際には、過去の開催実績や来場者層、出展企業の業種などを確認し、自社のターゲット顧客が多く来場する可能性が高いかを見極めることが重要です。費用対効果を最大化するためには、事前の目標設定と計画、そして展示会後のフォローアップが不可欠です。

出展情報の収集、管理ツールのご紹介

自動車関連の展示会主催者様にとって、出展情報の収集や管理は煩雑になりがちな業務の一つです。この課題を解決し、イベント準備の効率化を支援するのが、TODO管理システムである「出展ブースター」です。出展ブースターは、主催者と出展者の間のやり取りを円滑に進めるためのツールとして開発されました。

導入スケジュールと料金プラン

導入スケジュール:最短即日で開始可能。bravesoftが管理画面の構築を行います。

料金プラン:

・スターター: 月額40,000円、出展社登録数100社、ストレージ容量100GB

・レギュラー: 月額75,000円、出展社登録数200社、ストレージ容量200GB

・エンタープライズ:料金、出展社登録数、ストレージ容量は相談

・初期費用:600,000円

これらの機能を活用することで、主催者と出展者の双方にとってストレスフリーなイベント準備が実現可能です。