イベント運営において、進行表は当日の流れを円滑に進めるために不可欠なツールです。進行表には、イベントの全体像から詳細なタイムスケジュール、スタッフの役割などがまとめられています。これにより、関係者全員が同じ情報を共有し、スムーズな連携を図ることができます。

イベントにおける進行表とは
イベントにおける進行表は、当日の運営を円滑に進めるために作成する資料です。プログラムの内容や時間配分だけでなく、誰が、どこで、何を行うのかといった役割分担まで詳細に記載されます。進行表は、関係者間のスムーズな情報共有を可能にします。特に多数のスタッフが関わるイベントでは、進行表があることでそれぞれの担当者が自身の役割を明確に把握し、連携を取りやすくなります。
進行表が必要な理由
イベント運営において進行表は不可欠なツールですが、なぜそれほどまでに重要なのでしょうか?
役割の明確化
進行表があることで、イベントに関わる全てのスタッフの役割が明確になります。これにより、それぞれの担当者が「いつ」「どこで」「何を」すべきかを正確に把握し、無駄なくスムーズに動くことが可能です。
タイムスケジュールの把握
正確なタイムスケジュールを把握するために進行表は必須です。イベント当日は多くのプログラムが時間通りに進行する必要がありますが、進行表があれば全体の流れや各プログラムの時間配分が一目で分かります。
共通認識の構築
進行表は運営スタッフ全員が共通認識を持つための重要なツールです。進行表を共有することで、個々の役割だけでなく、イベント全体の流れや目的をスタッフ全員が理解できます。
進行表と台本の違いとは
イベント運営において、進行表と台本はどちらも当日の流れを把握するために重要な資料ですが、それぞれ異なる役割を担っています。
進行表

進行表はイベント全体の構成を時系列で整理し一覧化したものです。具体的には、開場時間、開演時間、各プログラムの開始・終了時間、休憩時間などが細かく記載され、関係者全員がイベントの全体像と時間配分を把握できるようにします。
台本
台本は主に司会進行役がイベント中に話す内容を中心に作成されます。挨拶、登壇者の紹介、プログラムの説明、注意事項のアナウンスなど、具体的なセリフや話すべき要点が記載されます。
進行表がイベントの「骨子」だとすれば、台本はその骨子に沿ってイベントを円滑かつ魅力的に進行させるための「肉付け」と言えます。
イベント進行表を作成するメリット
役割分担が明確になる

進行表を作成する重要なメリットの一つは、イベントに関わる全てのスタッフの役割が明確になることです。スタッフ一人ひとりが業務内容を正確に把握し、迷うことなくスムーズに作業を進めることができます。
正確なタイムスケジュールを把握できる
イベント進行表は、イベント当日の正確なタイムスケジュールを把握するために非常に重要です。各プログラムの開始・終了時間、休憩時間、転換時間などを詳細に記載することで、時間管理を徹底できます。
関係者全員が共通認識を持てる
イベント進行表を関係者全員で共有することは、共通認識を持つ上で非常に効果的です。「今、イベント全体のどの段階にいるのか」「次に何をすべきか」を正確に理解できます。
イベント進行表の作成手順
イベントの概要と目的を整理する
イベントの目的、対象参加者、規模を具体的に定義することで、イベント全体の方向性が定まります。新規顧客獲得、プロモーション、顧客との関係強化など、目的によってイベントの内容が変わります。
運営スタッフの役割を決める
イベント運営を円滑に進めるためには、運営スタッフの役割分担を明確にすることが重要です。それぞれのスタッフのスキルや経験を考慮して適切な配置を行います。
会場のレイアウト図を作成する
会場のレイアウト図を作成することで、人や物の流れを視覚的に把握し、動線計画を立てやすくなります。参加者の座席、受付、ステージなどを具体的に配置します。
当日のタイムスケジュールを作成する
イベントの開始から終了までの時間の流れを具体的に落とし込みます。各プログラムの時間配分や転換時間も考慮して、現実的なスケジュールを作成します。
イベント進行表に盛り込むべき項目
1.イベントの基本情報
- イベント名:イベントの名称
- 開催日時:開催日と開始・終了時間
- 開催場所:会場の名称と住所
- 参加人数:想定される参加者の人数
- 主催者名と連絡先:主催者の名前と問い合わせ先
2.各担当者の役割と名前
- 受付担当:来場者の確認方法、配布物、誘導方法
- 誘導担当:会場内の案内ルートや特定の場所への誘導
- 機材担当:音響・照明のキュー出しのタイミング
3.会場の見取り図と動線
会場内の各要素の配置を明確に示した見取り図と、参加者やスタッフの移動経路(動線)を記載します。ステージ位置、座席、受付、控え室等を含めます。
4.当日の時間ごとの流れ
イベント当日のスケジュールを分単位で設定します。運営スタッフの集合時間から撤収完了時間まで、詳細なタイムラインを作成します。
5.トラブル発生時の対応方法
予期せぬトラブルに備え、機材トラブル、停電、参加者の体調不良などの対応方法を具体的に記載し、緊急連絡先リストも共有します。
イベント進行表作成の注意点
⚫︎スケジュールには余裕を持たせる

イベント当日は予期せぬ出来事が起こる可能性があるため、各プログラム間や転換時間には10分から15分程度の余裕を持たせます。
⚫︎予期せぬ事態への対応策を記載する
機材の故障や停電、参加者の体調不良などの対応手順や担当者を明確にしておくことで、スタッフ全員が迅速に行動できます。
⚫︎関係者間で内容を確認する
作成した進行表は、関係者全員で内容を確認し、共通認識を持つことが重要です。現場での実際の状況とかけ離れていないかを事前にすり合わせます。
ポイント:過去の資料を参考にし、経験者に相談することで、より質の高い進行表を作成できます。
イベント進行表のテンプレート活用
イベント進行表は、イベント当日のスムーズな運営に欠かせないツールです。ゼロから作成するのは時間と手間がかかるため、テンプレートの活用がおすすめです。テンプレートを利用することで、必要な項目が網羅された進行表を効率的に作成できます。
概要のテンプレート
・日時:〇月〇日(〇曜日)
・場所:〇〇(会場名)
・主催:株式会社〇〇〇〇
・開催目的:新商品PRのため
・参加人数:100名
・全体ディレクション:〇〇〇〇
・運営部署のスタッフ:
・受付係:
・〇〇〇〇(責任者)
・〇〇〇〇
・〇〇〇〇
・会場係:
・〇〇〇〇(責任者)
・〇〇〇〇
・誘導係:
・〇〇〇〇(責任者)
・〇〇〇〇
・〇〇〇〇
タイムスケジュールのテンプレート
09:00 – 10:00 スタッフ会場入り・設営
10:00 – 10:30 受付開始、資料配布
10:30 – 11:00 開会挨拶、イベント概要説明
11:00 – 12:00 最初のコンテンツ(音響・照明設定)
12:00 – 13:00 休憩時間
13:00 – 14:00 コンテンツ2(ゲスト登壇)
14:00 – 15:00 懇親会(軽食・飲み物準備)
15:00 – 15:30 閉会挨拶、アンケート回収
15:30 – 16:30 後片付け、機材撤収
イベント進行表の作成を外部に依頼する
イベント進行表の作成は、経験やノウハウ、そして多くの時間を要します。社内リソースが限られていたり、高品質の進行表を求める場合には、イベント会社などの外部に依頼することが有効です。外部の専門家は多種多様なイベント経験から培った知識とノウハウを持っており、効率的で実効性の高い進行表の作成をサポートしてくれます。
進行表作成を外部に依頼することで、社内スタッフは他の重要な業務に集中することができます。また、イベント運営全体の代行も依頼可能です。
外部依頼には費用が発生しますが、イベントの成功確率を高めるための有効な手段と言えるでしょう。
まとめ
イベント運営において、進行表は当日の流れを円滑に進めるために欠かせないツールです。進行表を作成することで、関係者全員がイベントの全体像やタイムスケジュール、各スタッフの役割を共有し、スムーズな連携を図ることができます。

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