ハイブリッドイベントとは、リアル会場での開催とオンライン配信を組み合わせたイベント形式のことです。参加者は自宅やオフィスからオンラインで視聴したり、実際に会場に足を運んだりと、自身の都合に合わせて参加方法を選択できます。
圧倒的な集客力とアクセシビリティ(参加しやすさ)を両立できるため、現在も多くの企業から注目されている手法です。
ハイブリッドイベントの基本をわかりやすく解説
ハイブリッドイベントは、現実の会場とオンライン配信を融合させることで、従来の形式にはなかった新しい価値を提供します。
リアルとオンラインを融合させた新しいイベント形式
ハイブリッドイベントの最大の特徴は、物理的な場所の制約を解消できる点にあります。
参加方法の多様化
臨場感を味わいたい人は会場へ、遠方の人や移動が難しい人は自宅から、といった自由な選択が可能です。
リスクの軽減
万が一、感染症の流行や天候不良で会場利用が難しくなった場合でも、オンライン開催へ即座に切り替えられる柔軟性を備えています。
従来のリアル・オンラインイベントとの違い
それぞれの長所を融合させ、短所を補い合うのがハイブリッドイベントの強みです。
リアルイベント
長所:臨場感・深い交流
短所:移動コスト・定員制限
オンラインイベント
長所:広範囲なリーチ・手軽さ
短所:通信環境依存・交流の薄さ
ハイブリッドイベント
長所:双方の長所を両立
短所:運営コストの増加
ハイブリッドイベントが多くの企業で採用される理由
マーケティングや広報、総務など多岐にわたる部署で採用されている背景には、以下のような実利的なメリットがあります。
集客範囲の最大化
海外や地方のビジネスパートナーとも接点を持てるようになり、新たな市場開拓に繋がります。
コンテンツの二次活用
配信内容を録画・アーカイブ化することで、終了後もプロモーションや学習用コンテンツとして継続的に活用できます。
エンゲージメントの向上
チャットやリアルタイムアンケートを活用することで、会場とオンライン双方の参加者と双方向のコミュニケーションが可能です。
ハイブリッドイベントを開催する4つのメリット
ハイブリッドイベントの最大の利点は、リアルとオンラインの「いいとこ取り」ができる点にあります。開催によって得られる主なメリットを解説します。
1. 場所を問わず参加できるため集客範囲が広がる
従来のリアル形式では、地理的な制約や移動コストが参加の障壁となっていました。
ターゲットの拡大
オンライン参加の選択肢があることで、遠方の顧客や多忙なビジネスパーソンも自宅やオフィスから気軽に参加可能になります。
国内外からの集客
全国規模のセミナーや国際会議でも、場所を問わず幅広い層にリーチでき、参加者数を大幅に伸ばせます。
DX活用
イベントDXサービス「eventos」の多言語対応やオンライン申込機能を活用すれば、多様な属性の参加者を強力にサポートできます。
2. 感染症や災害発生時のイベント中止リスクを低減できる
予期せぬ事態が発生した際でも、開催を断念することなく柔軟に対応できます。
スムーズな切り替え
万が一、リアル会場の使用が困難になった場合でも、オンライン単独開催へ即座に移行でき、経済的・機会的な損失を防げます。
運営の安定性
事前に配信環境を整えておくことがリスク分散となり、どのような状況下でもハイブリッドイベントを継続できる体制を構築できます。
3. イベントの様子を録画しアーカイブとして二次活用できる
一度限りの開催で終わらせず、継続的なマーケティング資産として機能させることが可能です。
オンデマンド配信
当日の様子を録画し、後日サイトやSNSで公開することで、リアルタイムで参加できなかった層へもアプローチできます。
コンテンツの再利用
セッションを細分化してSNSの素材にしたり、記事化したりすることで、長期的なプロモーションやリード獲得に貢献します。
4. オンライン参加者のデータを取得しマーケティングに活かせる
オンライン参加者の行動を数値化することで、精度の高い分析が可能になります。
行動ログの収集
視聴時間、アクセスログ、チャットでの発言履歴など、参加者がどのコンテンツに興味を持ったかを詳細に把握できます。
リードナーチャリング
取得したデータをCRMやMAツールと連携させることで、特定の商品に関心を示した層へパーソナライズされたアプローチを行い、商談化率を高められます。
知っておきたいハイブリッドイベントのデメリットと対策
多くのメリットがあるハイブリッドイベントですが、特有の課題も存在します。これらを事前に把握し、適切な対策を講じることが成功への鍵となります。
会場費と配信費用でコストが二重にかかる
リアルとオンラインの両方で実施するため、それぞれの開催費用が合算され、予算が膨らみがちです。
課題:リアル会場の賃料や設営費に加え、配信機材、プラットフォーム利用料、技術スタッフの人件費などが二重に発生します。
対策:必要な機材やサービスを厳選し、コストパフォーマンスの高い選択をすることが重要です。
リアルとオンラインの同時進行で運営側の負担が増える
リアル会場の運営とオンライン配信を同時に管理するため、業務が複雑化します。
課題:来場者対応や会場案内と並行して、カメラのスイッチング、音声調整、オンラインチャットのモデレートなど、多岐にわたる専門業務が発生します。
対策:事前にリアル担当とオンライン担当で明確な役割分担を行い、十分な人員を確保する必要があります。
オンライン参加者が疎外感を抱きやすい
画面越しの参加者は、会場の熱気や一体感を共有しにくい傾向があります。
課題:リアル会場だけで盛り上がってしまうと、オンライン参加者が「自分だけが蚊帳の外」にいるような感覚に陥り、満足度が低下してしまいます。
対策:オンライン参加者に向けた専用のメッセージを挟んだり、デジタルを介した双方向のやり取りを強化したりする工夫が不可欠です。
eventosの「Live配信・コメント機能」や「リアルタイムアンケート・投票機能」を活用すれば、どこにいてもハイブリッドイベントに直接関与でき、オンライン参加者にも強い没入感と一体感を提供できます。
ハイブリッドイベントの主な開催形式と具体的な活用シーン
ハイブリッドイベントは、リアルとオンラインの比重によって多様な形態をとることができます。目的やターゲットに合わせて最適な形式を選択することで、集客力と顧客満足度を同時に高めることが可能です。
【3つの形式】オンラインとリアルの比重で選択する
イベントの性質に合わせて、以下の3つの型から最適なものを選びます。
1. リアルメイン型
リアル会場での開催を軸に、一部のセッションや講演をオンラインで同時配信する形式です。会場の臨場感を重視しつつ、遠方の参加者にも情報を提供したい大規模な展示会や株主総会に適しています。
2. オンラインメイン型
イベントの主体はオンライン配信にあり、リアル会場は登壇者や少数の限定参加者のみが利用する形式です。アクセシビリティを最大化しつつ、スタジオ等から質の高いプレゼンテーションを届けたい場合に有効です。
3. ハイブリッド融合型
リアルとオンラインを同等の比重で組み合わせ、双方の参加者に最適な体験を提供する形式です。eventosのリアルタイムアンケートやチャット機能を活用し、場所を問わず全参加者が議論に加わるなど、双方向のコミュニケーションを重視するハイブリッドイベントに最適です。
社内イベントからセミナーまで多様なシーンで活用可能
ハイブリッドイベントはその柔軟性から、あらゆるビジネスシーンで導入されています。
社内イベント(表彰式・キックオフ) 海外拠点や遠方の社員もオンラインで一体感を共有でき、全社的なエンゲージメント向上に貢献します。
新製品発表会・セミナー リアル会場で製品を直接見てもらいながら、オンラインで詳細な解説を同時配信することで、幅広い層の潜在顧客へリーチし、商談機会を創出します。
展示会・EXPO 「Japan Mobility Show」や「semicon Japan」のような大規模イベントでも採用。会場での直接交流と、オンラインでのコンテンツ提供を組み合わせることで、集客力を飛躍的に高めています。
株主総会でオンライン参加を可能にすることで参加率を向上させ、公平な情報提供の場を実現します。
失敗しない!ハイブリッドイベントの企画から開催までの7ステップ
ハイブリッドイベントを成功させるには、リアルとオンライン両方の視点に立った綿密な計画が必要です。目標達成に導くための具体的な7ステップを解説します。
Step1. イベントの目的と具体的な目標数値を設定する
企画の方向性を定めるため、SMART原則に基づいた明確なゴールを設定します。
目標の具体化
単なる「認知向上」ではなく、「商談獲得数50件」「サイトアクセス20%増」など、具体的な数値で定義します。
成果の可視化
eventosのデータ分析機能を活用すれば、アンケート結果や行動ログから目標の達成度を正確に測定できます。
Step2. ターゲット層に合わせてイベントの形式を選ぶ
「誰に届けたいか」によって、リアルとオンラインの比重を調整します。
形式の選択
役員向けの厳粛な場なら「リアルメイン型」、若年層向けなら双方向性を重視した「融合型」など、目的に最適な型を選びます。
ニーズの分析
ターゲットが求める体験(利便性か、臨場感か)に合わせて、eventosのチャット機能や申込管理をカスタマイズします。
Step3. 全ての参加者が楽しめるコンテンツを企画する
どちらの参加者も疎外感を感じない工夫を盛り込み、ハイブリッドイベントならではの価値を提供します。
双方向の演出
リアルタイムアンケートやチャットを活用し、オンライン参加者も議論に加われる仕組みを作ります。
体験の使い分け
会場では実機デモ、オンラインでは詳細な資料提供など、それぞれの特性を活かしたコンテンツを設計します。
Step4. ネット環境が安定した配信機材のある会場を選ぶ
配信の質がハイブリッドイベントの満足度を左右します。
インフラの確認
有線LANの有無、回線速度、予備回線の確保を徹底します。
技術サポート
高品質なカメラ・マイクの完備に加え、トラブル時に即応できる専門スタッフが常駐する会場が理想的です。
Step5. リアルとオンライン両方の参加者を集客する
それぞれの層に響く多角的なチャネルで告知を行い、集客を最大化します。
情報の中心地
専用サイトを作成し、プログラムや視聴方法、会場アクセスを分かりやすく掲載します。
戦略的告知
SNS広告やメルマガを使い分け、早期割引などのインセンティブで参加意欲を高めます。
eventosを使えば、ノーコードで集客用サイトやチケット販売窓口を迅速に構築可能です。
Step6. 当日の進行を確認し配信テストを入念に行う
「本番と同じ環境」でのテストがトラブルを未然に防ぎます。
タイムラインの同期
会場と配信のラグを考慮し、司会者と進行を緻密にすり合わせます。
徹底した試写
映像・音声の途切れがないか、スライドが正しく表示されるかを細部まで確認し、万全の体制を整えます。
Step7. 運営スタッフの役割分担を明確に決めておく
リアル担当とオンライン担当の責任範囲を明確に分け、円滑な運営を図ります。
専門チームの配置
会場案内チームとは別に、配信技術やチャット対応を行うオンライン専用チームを編成します。
連携の強化
全体統括者が両チームの橋渡しを行い、eventosの管理画面等で情報を一元管理することで、予期せぬトラブルにも冷静に対応できます。
ハイブリッドイベントを成功に導く3つのポイント
ハイブリッドイベントを成功させるには、リアルとオンラインの「体験の差」を埋め、双方が満足できる環境を整えることが不可欠です。特に重要な3つのポイントを解説します。
1. オンライン参加者を飽きさせない「双方向」の工夫
画面越しの参加者は集中力が途切れやすいため、能動的に参加できる仕掛けが重要です。
インタラクティブな演出
一方的な視聴にさせないよう、リアルタイムアンケートや投票機能を導入し、参加者の意見を即座にイベントへ反映させます。
孤立感の解消
チャット機能を開放し、質問やコメントを自由に書き込める場を作ります。Q&Aセッションでは、会場だけでなくオンラインからの質問も積極的に取り上げることで、当事者意識を高めます。
eventosの「Live配信・コメント機能」や「リアルタイム投票」を活用すれば、オンライン参加者が「イベントを一緒に作っている」という実感を持てる体験を容易に構築できます。
2. リアルとオンラインの「一体感」を醸成する
物理的な距離を超え、全員が「同じ場」を共有している感覚を演出します。
視覚的な共有
会場全体を映すカメラアングルを定期的に挿入し、現地の熱量をオンライン側へ伝えます。また、司会者や登壇者が意識的にオンライン参加者へ語りかけることも極めて有効です。
意見の可視化
eventosなどを通じて寄せられたオンライン参加者のチャットやアンケート結果を、会場内の大型スクリーンに表示します。
相互作用の促進
会場の参加者もオンライン側の反応を目にすることで、双方の垣根を越えた包括的なハイブリッドイベント体験が実現します。
3. 複雑な機材設定や配信は「専門業者」へ依頼する
配信の質(映像・音声)がハイブリッドイベントの信頼性を左右します。
品質の担保
高画質カメラ、スイッチャー、安定した高速回線の確保と操作には、専門的な技術と経験が不可欠です。自社対応は機材コストや工数が膨らむだけでなく、トラブルのリスクも高まります。
トラブルへの即応
専門業者は配信トラブルへのリカバリーノウハウを熟知しています。プロに任せることで、主催者は企画やコンテンツ制作など、本来注力すべき業務に専念できます。
プロとの連携
eventosのプラットフォーム機能と専門業者の技術を組み合わせることで、より安定し、演出性の高いハイブリッドイベント開催が可能になります。
ハイブリッドイベントに関するよくある質問
ハイブリッドイベントの開催にあたって、特によく寄せられる3つの疑問に回答します。
Q1. 開催に必要な機材は何ですか?
リアル会場の設営機材に加え、オンライン配信用のインフラ準備が不可欠です。
基本機材
高画質カメラ(複数台推奨)、マイク、映像を切り替えるスイッチャー、音声を調整するミキサーが必要です。
配信インフラ
安定したインターネット回線(有線LANを強く推奨)と、配信操作用のPC・タブレットを確保します。
双方向ツール
チャットやQ&A機能を備えたプラットフォームが必要です。eventosのようなサービスを活用することで、機材と連携したスムーズな双方向コミュニケーションが実現します。
Q2.ハイブリッドイベントにかかる費用の目安はどのくらいですか?
規模や演出レベルにより変動しますが、主な内訳は「リアル会場費」+「配信関連費」です。
小規模(セミナー等)
数十万円〜。会場費に加え、配信機材一式(20〜50万円程度)が目安となります。
大規模(国際会議・展示会)
数百万円 〜 数千万円。
システムコスト
eventosの場合、初期構築180万円〜、アプリ申請30万円〜となっており、フルスクラッチ開発に比べてコストを抑えつつ高品質な運営環境を構築できます。
Q3.自社のスタッフだけでハイブリッドイベントを運営できますか?
小規模なものであれば可能ですが、専門知識と入念な準備が求められます。
運用の難易度
会場での来場者対応と、オンラインの配信管理(機材操作や音声調整)を同時に行うため、業務負荷は非常に高くなります。
リスク管理
配信トラブルは満足度を著しく低下させます。高度な演出や複雑なプログラムを予定している場合は、配信の専門業者への依頼をお勧めします。
効率化のヒント
eventosのようなノーコードツールを活用すれば、受付やスケジュール管理などの事務作業を自動化でき、自社スタッフの負担を大幅に軽減できます。
まとめ
ハイブリッドイベントは、リアル会場の「臨場感」とオンラインの「広範なリーチ」を組み合わせ、地理的制約や中止リスクを解決する有効な手段です。録画データのアーカイブ活用や、詳細な参加者ログの取得など、マーケティング資産としての価値も非常に高い形式といえます。
一方で、コストや工数の増加、オンライン参加者の疎外感といった課題も存在します。これらを解消し、ハイブリッドイベントを成功に導く鍵は、綿密な計画と「eventos」のような専門ツールの活用にあります。
eventosは、7,000件以上の導入実績に基づき、チケット販売からライブ配信、リアルタイムアンケートまで、ハイブリッド開催に必要な機能を網羅しています。コストを最適化しながら、すべての参加者に特別な体験を提供するために、ぜひ導入を検討してみてください。










