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昨年はVR元年でしたが、今年はAI元年と呼べるほど「AI」というワードをよく耳にするようになりました。
そこでAIを駆使するとイベント業界に対してどのようなイノベーションが期待出来るのかを考えてみます。
まず一言で「AI」と言っても色々な種類があります。
以前からある最も単純な物で、「ある条件を満たした事」を検知して「自動で」設定された「何か」を実行する製品、例えば「電気を消して」という言葉を検知したら実際に電気を消す、という動作を行う製品も「人工知能搭載」と呼ばれていたりしました。
しかしこれはスイッチを押すという動作を音声認識に変えただけであり、知能と呼ぶのは少々疑問があります。
またそれを更に発展させて、色々な言語、言い回しにも対応していく事で対処出来る幅を広げた物も生まれてきました。
ここまでは「ある意味を持つ言葉」のパターンを大量に与える事で、人間では到底不可能な物量のデータを区別させて、人間より遥かに高速に判断能力を高める事が可能となったのです。
これが「機械学習」という技術で、これによって顔認識の精度や囲碁AIなどが飛躍的に進歩しました。
しかしそれが更に発展して、更に膨大な量の「音」から「特定の意味を持つ言葉」のグループ分けを自動で行い、「ある意味を持つ言葉」すらも自動で増やしていくようになってきたのです。
これは人間が新しい言葉を覚えていく事に近く、未知の領域までも学習するという点で漸く知能と呼ぶのにふさわしくなりました。
そしてこれを実現する為に必要となる「ディープラーニング(深層学習)」というワードがバズって来ている状態です。
さて、イベント業界で人工知能が活躍するとしたらどのような時でしょうか。
幾つか思いついた物を挙げてみると、
・来場者を自動で識別して、誰がいつ来たのかを記録してくれる。
受付業務の負荷が下がりそうですね。
更には性別や年齢層もある程度判断して自動で区別してくれそうです。
「どんな人」が「どんなタイミング」で「どういう風」にイベントに参加しているのかを
人間よりも正確に分析し、誰よりも分かりやすいレポートを作ってくれるかも知れません。
それがリアルタイムでアプリで確認出来たり保存出来ると良さそうです。
・ブースまでの案内やスケジュールに応じた適切な連絡をくれる。
来場者を認識したなら事前に登録されている予定に合わせて
現地のガイドをするロボットとかも登場しそうです。
これはロボットでなくてもスマホアプリである程度カバー出来そうですね。
・発表者のトーク内容を自動でテキスト化とリアルタイム翻訳。
セミナー形式であれば、トーク内容を文字起こししてくれるようになるでしょう。
それがリアルタイムに出来れば翻訳も当然対応され、
テキストから音声まで発信する事も当たり前になると思います。
こちらもスマホアプリを使ってカメラを向けていれば、
喋っている人に吹き出しが出て会話内容を漫画風に見れるように出来るかも知れません。
・身振りや音に反応するアトラクションの登場。
エンターテイメントでは今よりもっとダイナミックな演出も可能になると思います。
参加者の人数や振る舞い次第でステージの構成が地形から演出までガラッと変わるような
設備が出てきそうです。
お化け屋敷、ジェットコースターなどの遊園地にあるあらゆるアトラクションは元より、
コンサート会場や競技会などでも新時代の体験が出来るようになるかもしれません。
これはアプリでどんな連携が出来るのかちょっと思いつきませんが、
ここでも色々と出来そうな気がします。
・そもそもアプリを手で持つ必要が無くなる。
イベント会場に行ってスマホを常に手に持って、更には歩きながら顔の正面まで持ち上げ、
画面を見ながら会場を見て回るというのは非常に不便です。
我々が真っ先に解決したい課題ですが、スマホアプリの制約などもあり
現状ではまだまだ効果的な対策が取れない状態です。
これが会場を通して身振り手振りや言葉での疎通が出来るようになれば、
もはやスマホアプリ自体を見る必要はありません。
来場前の事前登録を行う事で来場時の体験に大きな影響を持つようにしたり、
来場後に体験した内容や他の来場者の様子、イベント自体の結果等を確認する用途に
より使いやすく特化させていく事になりそうです。
幾つか出てきましたが、他にも色々と考えられそうな予感がします。
また上記以外の「何か」すらも、いずれはAIが可能性を提案するような時代が来るでしょう。
そんなワクワクする未来を見据えつつ、今後も時代に合わせて我々の取り組みも変化していくと思いますが、現時点ではイベントアプリを手軽に作れるというサービスを展開しております。
もしご興味があれば、eventosのお問い合わせフォームからご連絡頂けますと幸いです。
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