展示会・見本市を開催したいならば最新のトレンドを分析しておくべきです。特に日本の展示会・見本市事情だけでなく世界の展示会・見本市にも詳しくなっておくと良いでしょう。世界で開催されているような展示会・見本市について知っておけばこれから日本で流行る展示会・見本市についての示唆も得られます。特に海外の展示会・見本市は大型のものが多いですから、大規模な展示会・見本市を開催したい場合にも参考になることでしょう。
 
海外の展示会・見本市事情
海外の展示会・見本市は実に専門的なものも多くなっています。専門的な内容を実に奥深く扱っているのでよりビジネス関連の展示会・見本市がやはり多いのです。中でも開催数が多いのが工業関係のイベントでしょう。こうしたイベントは日本でも多いものの海外ではこうしたイベントの比重がより高くなっていることが特徴です。また、展示会・見本市の開催数も地域によって異なってきます。例えば、欧州はイベント開催数も大変多いです。年間1,000件以上もの展示会・見本市が欧州各地で開催されており、あらゆるタイプの展示会・見本市が欧州では見かけることができます。
 

環境を取り扱ったイベントも増えている
海外の展示会・見本市はエコや環境などをテーマとしたものも多いです。こうしたイベントが多く開催されているのがカナダやイギリスです。カナダでは「Waste And Recycling Expo」などが最近では開かれました。こうしたエコや環境をテーマとした展示会・見本市は関係者だけでなく一般人が来場することも多いのが特徴でしょう。こうしたイベントは今後も増えていくことが予想されています。
 
一般利用者向けの展示会・見本市について
ビジネス目的の利用者以外の展示会・見本市についても紹介しましょう。ヨーロッパや北米は展示会・見本市を訪れる一般利用者も多いのですが、展示会・見本市もこうした事情を反映しています。例えば、ヨーロッパや北米の一般利用者向けの展示会・見本市はアート関連のものも多いです。こうした一般利用者向けの展示会・見本市は利用料金収入によってかなり利益率が高いものもあります。日本ではあまり展示会・見本市を利用する一般利用者もそこまで多くないですが、それだけに潜在的な利用者数は多いのです。もしもこれから展示会・見本市を開催するならば一般利用者をターゲットしてみるのも良いでしょう。
 
規模が大きい展示会・見本市も多い
海外の展示会・見本市は日本で開催されている展示会・見本市とは比べ物にならないくらい大きいことが多いです。これは海外の展示会・見本市はより多様な人が押しかけるためでしょう。例えば、ヨーロッパの展示会・見本市であればヨーロッパ各地から人がやってきます。それだけイベントの規模も大きくなるというわけです。ヨーロッパのイベントによっては大型スタジアムを貸し切って行われるなんてこともあります。他にも、来場者数も日本の展示会・見本市よりも遥かに多いです。海外の展示会・見本市によっては来場者数も日に数千人を数えるなんてことも珍しくありません。それだけ企画や運営もよりシステム化されていることも特徴かもしれません。
 

 
海外のイベントをいくつか紹介
実際の海外で開催されている展示会・見本市をより詳しく見ていきましょう。例えば、インドのムンバイでは「インド国際ガラス製造・加工機材展」が開催予定です。こちらのイベントは世界的に有名なインドのガラス技術について取り扱ったものになっています。このように開催国ならではの主要産業を取り扱ったようなイベントも多いです。こうしたイベントには世界中から人がやってくることも特徴でしょう。特にこちらのイベントは展示販売なども用意されていることも特徴。2019年の10月に開催されるので予定が空いているようならば海外のイベント動向を知るために参加してみるのもおすすめです。他にもポーランドでは「環境保護のための国際トレードフェア」も開催されます。こちらのイベントのように環境を扱ったイベントもやはり多いです。他にも実に多様なイベントが開催予定ですから、良さそうなイベントがあったら参加することもおすすめできます。こうした海外のイベントは開催国に住んでいなくとも参加しやすいことも特徴になっているのです。
 
日本ではない海外ならではのイベントもある
日本ではほとんど開催されない展示会・見本市も海外にはあります。例えば、ミリタリー関係の展示会・見本市がその一つです。日本ではこうした展示会・見本市はほとんど開催されないものの、海外では北米を中心としてこうしたミリタリー関係の展示会・見本市はかなり人気が高いです。展示会・見本市は主要各国の軍事関係者が訪れるだけでなく、一般利用者向けの展示会・見本市もあります。このような展示会・見本市はやはり海外ならではでしょう。
 
ネット展示会・見本市も増えている
海外ならではの動向の一つがネット展示会・見本市かもしれません。これはインターネット技術を活かした展示会・見本市のことであり、実際に展示会・見本市に参加しなくともチャットやテレビ電話などでイベント参加者と交流できるのが特徴です。こうしたネット展示会・見本市であればどこに住んでいても参加しやすいです。また、実会場がなく完全にネットのみで開催しているような展示会・見本市もあります。いずれにしてもこうしたタイプの展示会・見本市はまだまだ日本では珍しいこともあり参考になるかも知れません。
 
日本の展示会・見本市事情
このように海外の展示会・見本市事情は特徴的です。日本の展示会・見本市事情とは違う点も多いですが、日本の展示会・見本市についても紹介しましょう。
 
展示会・見本市は増加傾向にある
展示会・見本市の開催数・利用者数自体は着実に増えています。2010年代に入って展示会・見本市はますます注目されるようになってきており利用者も毎年着実に増えています。このため、これから展示会・見本市を開催するという人にとっては良い環境が整ってきています。
 
日本の展示会・見本市は海外のイベントと比べるとビジネスライクで単調
海外の展示会・見本市と日本の展示会・見本市を比べるとわかってくるのがその単調さです。日本の展示会・見本市はよりビジネスライクなものが多く、内容も「複数の企業が集まってブースで紹介を受ける」といったものも多いです。これはこれで効率的で良いこともあるのですが、「この情報は展示会・見本市に参加しなくとも手に入るのでは」といった感想を抱く人も多いもの。一方、海外のイベントはより参加して楽しいものも多いです。海外の展示会・見本市はより様々なアクティビティを用意しており、実際に製品に触ったり体験したりできる展示会・見本市が多くなっています。
 
どのような展示会・見本市が増えているのか
日本の展示会・見本市の場合、やはり産業系の展示会・見本市は増加傾向にあります。先進技術に関する展示会・見本市はその中でも特に人気が高いものです。
 
まとめ
このように日本と海外の展示会・見本市はかなりその動向も違ってきます。これから日本で展示会・見本市を開催する際にも海外の動向から学べることはあるでしょう。なんといってもまだ日本で取り入れられていないような海外ならではの展示会・見本市を日本で開催すれば他の人に先駆けることもできます。このため、これからも海外の展示会・見本市動向には気をつけて注視しておくことをおすすめしておきます。