新型コロナウイルスの感染拡大により、リアルイベントの開催断念が相次いだ中で、イベント業界はオンラインイベントへと移行しましたが、そのオンラインイベントの1種として「バーチャル展示会」という概念が誕生しました。

バーチャル展示会とは呼んで字の如く、バーチャル(Virtual)が意味する「仮想的な展示会」を意味し、オンラインでありながらブース間への移動などをリアルにWEBの世界で再現できる仕組みとなっており、「リアルイベントとオンラインイベントの中間」とも呼べる立ち位置とも言われています(実際にはオンラインイベントの枠組みではありますが)

これらのように来場者自らがアバターとなり、3Dやグラフィックでできたブースを移動する「バーチャル」を伴わないオンラインイベントも、バーチャル展示会と定義されるケースもありますが、本記事においては3Dを駆使したオンライン展示会プラットフォームを「バーチャル展示会」と定義しまして、そんなバーチャル展示会の魅力をご紹介させて頂きます。

バーチャル展示会の種類

eventechカオスマップにおいては、バーチャルではない所謂一般のオンライン展示会プラットフォームも、バーチャル展示会用プラットフォームもまとめて「展示会」と定義しておりますが、これから紹介する「V-MESSE」「DX EXhibition」「そのまま展示会」ショウダンデス」などはバーチャル展示会として注目を集めております。

1. V-MESSE

V-MESSE(ブイメッセ:https://v-messe.jp/)は凸版印刷様が提供するバーチャル展示会用プラットフォームとなりますが、TOPPANブランドが長年培ってきた技術力を最大限に活かしたバーチャル展示会プラットフォームとなっております。
やはり特筆すべくは、フル3DCG・360°VRにて設計できるブースであり「リアル展示会」と遜色ない空間演出を実現している点でしょうか。
TOPPAN様が提供する最高の技術で、バーチャル展示会を実現させる事が可能となります。

2. そのまま展示会

そのまま展示会https://www.sovec.net/solutions/sonomama.html)はSoVeC株式会社が提供するバーチャル展示会プラットフォームで、その製品名の通り、バーチャル空間においても「そのまま」の展示会を実現するプラットフォームとなっております。
やはり最先端のVR技術と、ハイクオリティ3DCGを駆使した本プラットフォームがもたらす世界観は唯一無二であり、バーチャルである事を忘れさせる展示会を提供します。

3. DX EXhibition

DX EXhibitionhttps://dx-exhibition.com/lp/)は株式会社ジャパンプランニングセンターが運用するバーチャル展示会プラットフォームですが「従来の展示会をDXでバーチャル展示会に」というメインキャッチコピーを掲げている通り、自由に動き回れるような3D空間にブースを設置された「3Dウォークスルーブース」や、3Dで立体的にブースを再現し、見渡しながら詳細を確認する事ができる「3Dviewブース」など、最先端の技術力を駆使した形でバーチャル展示会を体現しております。

それだけでも十分高性能ですが、更に「アバターコンパニオン」「オンラインコンパニオン」も存在し、まさにリアル展示会さながらのバーチャル展示会を実現できるプラットフォームとなっております。

4. ショウダンデス

ショウダンデスhttps://shodandesu.com/)はXRエンターテインメント様が提供するバーチャル展示会サービスです。
「そのまま展示会」同様、一度聴いたら忘れない特徴的なネーミングですが、こちらのショウダンデスは中京テレビグループ様とVR・AR・MRで用いられる最先端の技術を持つ株式会社アイデアクラウド様による、バーチャル展示会プラットフォームとなり、最先端の情報と技術を持ち合わせた、今注目されているバーチャル展示会プラットフォームです。

バーチャル展示会のメリット・デメリット

ここで、バーチャル展示会のメリット・デメリットはどのようなものがあるかを説明します。

バーチャル展示会のメリットとしては、基本的にはオンラインイベントの枠組みである事から「場所を選ばない」「安価で提供できる」「遠方の方も気軽に参加できる」「ホットリードを獲得できる」点などが挙げられます。
その上で、バーチャルではないオンライン展示会に比べて「躍動感」「リアルイベントさながらの偶発的な出会い」などがメリットとして挙げられます。
特に偶発的な出会いに関してはオンラインイベントの最大の課題とも言われておりますので、そうした点をクリアできるのはバーチャル展示会特有のメリットでしょう。

一方、デメリットとして挙げられる点ですと、そのリアル具合で「3D酔い」をしてしまう方にとっては煩雑で分かりにくい部分とも呼べれております。このようなVR(Virtual Reality)に慣れていない人にとっては、今自分がどこにいるかなどが分からなくなり「もう少しシンプルで良いんだけど…」とも思ってしまう点がございます。
他には、参加者ではなく出店者側の課題となりますが、バーチャルであるが故に初期設定や運営などが難しく、出展者が使いこなせないというケースも過去に存在したようです。近年のバーチャル展示会プラットフォームはUI/UXが分かりやすくなっておりますが、このような点もひとつのデメリットとして存在します。

リアルイベントとオンラインイベントを比較した際に一長一短があるように、バーチャル展示会においてもメリットデメリットはございますが、それでも総合的に考えた場合、上記で列挙した通り「メリットは多い」と言えるでしょう。

eventosとバーチャル展示会

eventosの強みは「リアルイベント」「オンラインイベント」の双方に対応できる、いわゆるハイブリッドイベントに対応した点となっておりますので、現状のスタンスとしては浅く広くのスタンスであり、オンラインイベントが進化したバーチャル展示会という狭く深くのスタンスを目指す予定は現状はありませんが、eventosは他ツールとの連携を柔軟に行えるツールとなっておりますので、3Dを駆使したバーチャル展示会としての活用におけるご希望があれば下記よりお問い合わせ下さいませ。
https://eventos.tokyo/contact/

このようなバーチャル展示会の発展も、ひとつのeventech(event + Technology)の形であると考えておりますので、こうした新たな形のイベントがこれからもどんどん誕生し、イベント業界が賑わって行くことに期待ですね!

それでは次回ブログもお楽しみに!