以前にもご案内させて頂きましたが、2022年1月31日、千駄ヶ谷のNEWPEAKS STUDIOにて、イベ博DAYS延長戦「プラットフォーマーが見る「イベントの未来」〜続編」を配信いたしました。
イベ博DAYS当日はリアル来場者のみ、さらには30分限定コンテンツということもあり、多くの方から配信の要望があったため、この度続編の配信が決定しました。
本日は配信レポートをお届けさせていただきます!
出演
<モデレーター>
株式会社JTBコミュニケーションデザイン 総合企画部 DX推進プロジェクト
吉井 和人 氏
<パネラー>
株式会社EventHub CEO
山本 理恵 氏
ON24合同会社 カントリーマネージャー
上田 善行 氏(オンライン出演)
bravesoft株式会社 CEO & CTO
菅澤 英司 氏
プラットフォーマーが見るイベント業界の短期的な未来
吉井様「昨年開催された”イベ博DAYS”から1ヶ月半が経ち、その間に起きた感想・変化などがあればお聞かせください」
上田様「反響もありましたし、イベ博DAYSはすごい良いイベントだったと思っています。何より同じイベント関係者と仲良くなれたことで、新しい仲間と新しいチャレンジができるようになりました」
山本様「新たなお客様との出会いもありましたが、同じ業界の方々と久しぶりに会えて、一部同窓会のような雰囲気で(笑)過去1〜2年会えなかった方々と出会えたのは凄く良かったですね。あとはイベント終了後に懇親会にも参加したのですが、競合他社様とみんなで揃って飲みに行くということはなかなか無いので、業界のお互いの視点から見た情報交換などができたのは凄く良かったですね」
菅澤「我々はまずは”主催して凄く楽しかった”と言うのがありますが、周りからのbravesoftの見え方も変わったのでは無いかと思っています。どうしてもシステム開発会社と見られがちなので、我々が主体となって開催し、“イベントを変えていこう”という取り組みを見せることができたのは非常に大きかったと思っています」
吉井様「前回の論点、“プラットフォーマーがオンラインイベントを日常化するためにできることは何か?”というテーマについて改めて話したいと思っています。まずは、プラットフォーマー各社の見る”未来”についてお話をお聞かせ頂きたいのですが、短期的な未来ではどのようにお考えでしょうか?」
上田様「オンラインイベントは確実に“主流化”したと思っていますので、コロナが終焉しても続くと考えております」
山本様「”リアルの揺れ戻し”があってもおかしく無いとは思っていますが、今後はリアル・オンラインの両方が選べる時代になるのではないかと思っております」
菅澤「リアル・オンラインがそれぞれに加速すると思っています。リアルはDXで加速し、オンラインはオンラインで進んでいくと思っております」
吉井様「オンラインは一般化し、ウェビナーという言葉自体の検索が減ったとも言われています。“オンラインが少し飽きられつつのかな”と個人的には思っておりますが、その点、実際にプラットフォーム提供を行う皆様はどうお考えでしょう?」
上田様「オンラインはやはり全体傾向では伸びていますので、やはりコンテンツ次第なのかも知れませんね」
山本様「私も同じ意見でやはりコンテンツや企画が重要と思っております。プラットフォームが集客の良し悪しというのではなく、タイプやタイミングなど、そのような打ち出し方が重要ですね」
吉井様「ちなみにプラットフォーマーを集めるという企画はかなり真新しい企画と思いましたが、なぜこのような企画を考えたんですか?」
菅澤「“面白いと思ったから”ですね(笑)何よりも来場される方がこのような登壇を見たいであろうと思ったので企画させていただきました」
吉井様「やはりコンテンツが重要ということですが、企画するにあたっての秘訣のようなものはありますでしょうか?」
上田様「まずはしっかりとペルソナの特定をして、ペルソナ像に対してミートするコンテンツを提供するに尽きると思います。あとは企画としての一貫性を持たせて、単一のコンテンツだけではなく、エデュケーショナルコンテンツと呼ばれているトータルの見せ方を意識しています」
吉井様「やはりオンラインイベントは1回ではなく、こまめにだったり定期的に行なってコミュニティを作るのが重要かも知れませんね。ここで視聴者の方から質問が来ております」
吉井様「こちらは山本様はいかがでしょう?」
山本様「EventHubに関してはプラットフォームの提供だけではなく、オンボーディングの一環でカスタマーサクセスの担当がつき、どのような目的か、どのようなイベントを実現したいかなどのコンサルティングをさせていただき、必要によってはパートナー企業と一緒に提案をさせていただいております」
菅澤「我々もイベント自体の設計から、リアル空間の設営から、色々な問い合わせをいただいておりますし、そのような取り組みをどんどん広げていきたいですね」
吉井様「こちら上田様はいかがでしょうか?」
上田様「ON24はUXだと思っております。視聴者だけではなく、管理者やオペレーターのエクスペリエンスも重要だと思っております。あとはエンゲージメントスコアなどの点数化・計測ができるデータ連携が差別化のポイントですね」
山本様「EventHubの特徴としてはBtoBにフォーカスをしており、イベントの目的ががブランディング・マーケティング・採用などいろいろな形式がありますが、エンゲージメントを高める事とインタラクティブな体験をする事、コミュニケーションを取る事などができることが注力のポイントですね」
菅澤「eventosの特徴としてはノーコードを軸としたイベント公式アプリの作成からスタートし、WEBにも対応しましたが、これまでの技術力で培ったプラットフォームであり、自由度が高く、カスタマイズ性の高いイベントをデザインできることが強みと考えております」
吉井様「これだけ違うので、やはり皆さんの目で各ツールを見ていただきたいですね」
吉井様「こちらは上田様はいかがでしょう?」
上田様「データ連携の課題があるお問い合わせが多いですね。イベントやウェビナーの効果、集客が営業・マーケティングに役立っているのかなどと言った、そのような情報の可視化、効果測定をしたい方がON24を提案させていただくことが多いですね」
山本様「ここ1年半くらいですが、最近は特にハイブリッド・リアルを開催していた方々が、やっぱりオンラインに切り替えたいなどと言った相談が多いですね。しかしながらハイブリッドイベントの開催を考えている方であれば、どちらにも展開できますのでその点はスムーズと思っております」
菅澤「これまでデジタルとリアル空間の分断が多く起きていたのが、”リアルでもデジタルができるならやってみたい”などの問い合わせが増えた点が、最近は面白いですね」
プラットフォーマーが見るイベント業界の大きな未来
吉井様「それでは、今回のテーマ“プラットフォーマーがオンラインイベントを日常化するためにできることは何か?”に関しての大きい未来についてお話聞きたいと思っておりますが、こちらは上田様はどうお考えでしょうか?」
上田様「ウェビナーは十数年前に誕生しましたが一度廃れて、その中でコロナになり各社がリードを獲得しなければという思いで次々にウェビナーを開催し、コロナが強制的にDXを加速したと思っています。その中で我々はウェビナー・オンラインイベントの活動をマーケティングと考えているので、このような取り組みをテクノロジーの力で盛り上げていかなければならないですし、スピードを緩めない必要がありますね」
山本様「イベント開催は、新しい顧客・パートナーなどとの出会いが必要と思っていますが、オンライン化が進んで距離の壁がなくなり、機会の提供の幅が広がったと思っています。しかしながら、まだ日本を超えてのオンライン化はそこまでは無いので、世界を超えて翻訳を行えて同時通訳などができたり、そのようなことを実現できるプラットフォームを目指していきたいと思います」
菅澤「2つありまして、1つはイベントの民主化−誰でも簡単にイベントを開催できる世界にしたいと思ってます。そしてもう2つ目は全ての会社がイベント企業になるべきだと思っており、それができないと勝ち上がれないと思っております。そのためにイベントの価値を証明するのが大事だと思っております」
プラットフォーマーがオンラインイベントを日常化するためにできることは何か?
吉井様「今回のイベント然り、これからは競合も手を取り合い、業界を活性化させる時代だと思っておりますが、私が考える今回のテーマ「プラットフォーマーがオンラインイベントを日常化するためにできることは何か?」の方法としては、“eventech協議会”を立ち上げることと考えており、このような内容を考えて参りました」
吉井様「これらの内容を踏まえて是非賛同される方を増やしていきたいと思いますので、それを踏まえて一言ずつ頂けますでしょうか?」
上田様「是非、eventech協議会は是非ON24としてスポンサーシップが必要であれば参加させていただきます(笑)やはり、横の繋がりは事情に重要ですので、プラットフォーマーだけでなくイベント関係者全員で参加できれば良いと思います」
山本様「成功体験もですが、失敗体験やコツを伝え合うのは非常に大切だと思います。このようなコミュニティは非常に重要と思いますので、我々もスポンサーとして参加できれば(笑)」
菅澤「足を引っ張りあうのではなく、手を取り合って進めることが重要ですので、今やるべきなので、是非力を合わせて頑張っていきたいですね」
吉井様「そのような繋がりこそが、プラットフォーマーの未来では必要という着地かも知れませんね。それでは本日はどうもありがとうございました!」
編集後記
オンラインイベント時代を席巻する3社とオンラインイベントを熟知する方が「イベントの未来」について徹底討論する60分、当日はとにかく視聴者のコメントをQ & Aとして、3社がしっかり回答させていただきました!
そして今回はカエルンさんにご協力いただき、ウェビナーの振り返りをグラレコでご案内します。
会議が建設的になり、プレゼン力もUP!オンライン時代に注目を集める「グラレコ」とは?
イベントプラットフォーム「eventos」を提供する弊社としては、競合を集めるウェビナーとして、イベンターやマーケターに注目を集めましたが基本スタンスは「オンラインイベント市場」を盛り上げよう!という意思表示でもあります。
是非、eventech協議会(仮)に参加されたい企業様、イベ博に登壇したい、という方がおりましたらぜひご連絡ください。
配信概要
<配信プラットフォーム>
eventosのLive配信機能
<配信>
https://www.ibehaku.com/
<スタジオ協力>
ニューピークス株式会社
<イラスト協力>
楽描人カエルン