昨今ビジネスシーンで耳にする機会が増えた「ウェビナー」について、Web会議との違いや自社での活用方法がわからず、情報収集している担当者も多いのではないでしょうか。
この記事では、ウェビナーの基本的な意味から、具体的なメリット、開催方法、ツールの比較ポイントまでを網羅的に解説します。
自社に合ったウェビナー形式の選定や、開催準備を具体的に進めるための知識を得られます。
ウェビナーとは?Webとセミナーを組み合わせた言葉の意味を解説
ウェビナーとは、「ウェブ(Web)」と「セミナー(Seminar)」を組み合わせた造語で、オンライン上で開催されるセミナーや講演会を指します。
ウェブセミナーやオンラインセミナーとも呼ばれ、インターネット環境があれば、パソコンやスマートフォン、タブレットなどから場所を問わずに参加できるのが大きな特徴です。
主催者は映像と音声をリアルタイムで配信したり、録画したコンテンツを提供したりして、多くの人へ向けて情報を発信できます。
ウェビナーの基礎知識については「ウェビナーって何?今更聞けないウェビナーについて種類と方法を徹底解説!」で詳しく紹介しています。
従来の対面形式のセミナーとは異なり、参加者は会場に足を運ぶ必要がありません。
ツールによってはチャットやQ&A機能を通じて、参加者が主催者へ質問を投げかけるといったコミュニケーションも可能なウェビナー形式もあります。
ウェビナーとWeb会議の違い|目的・コミュニケーション方法・参加人数で比較
ウェビナーとWeb会議は、どちらもオンラインでコミュニケーションを行うツールですが、主な目的や使われ方が異なります。最大の違いはコミュニケーションの方向性です。ウェビナーは主催者から多数の参加者へ情報を発信する形式が中心ですが、Web会議は参加者同士が対等に意見交換を行うことを目的としています。
この目的の違いから、利用される機能や想定される参加人数も変わります。利用ツールやプランによって詳細は異なりますが、一般的な違いを下表にまとめました。
| 比較項目 | ウェビナー | Web会議 |
|---|---|---|
| 主な目的 | セミナーや講演会など情報発信 | 会議や打ち合わせなど意見交換 |
| コミュニケーション方法 | 主催者から参加者への一方向が中心 | 参加者同士の双方向 |
| 参加者の発言 | 基本的に制限される(チャット等) | 自由に行うことが前提 |
| 主な利用シーン | 製品説明会、大規模な研修 | 社内会議、少人数の商談 |
ウェビナーは「多数への情報発信」、Web会議は「双方向の意見交換」が中心です。目的に合わせて使い分けましょう。
それぞれの特性を比較し、目的に応じて使い分けることで、オンラインでのコミュニケーションを円滑に進められます。
コミュニケーション方法の違い
コミュニケーション方法における最大の違いは、その方向性にあります。
Web会議は、参加者全員が映像や音声を共有し、自由に発言や資料共有を行うなど、双方向のコミュニケーションを前提に設計されています。
参加者同士での活発な議論や共同作業を目的としたミーティングに適した形式です。
一方、ウェビナーは基本的に主催者や登壇者が話者となり、多くの参加者は視聴者として参加する一方向の情報伝達が中心となります。
ただし、ツールによってはチャットやQ&A、アンケート機能が用意されており、参加者がテキストで質問をしたり、アンケートに回答したりといった限定的な双方向コミュニケーションも可能です。
意見交換を重視するならWeb会議、多数への情報発信を重視するならウェビナー、という比較で使い分けるのが一般的です。
利用シーン・目的の違い
利用シーンや目的にも明確な違いがあります。
Web会議は、参加者同士のインタラクティブなやり取りが求められる場面で活用されます。
具体的には、社内の定例ミーティングや部署間の打ち合わせ、1対1や少人数で行う商談、オンラインでの面接などが挙げられます。
一方、ウェビナーは、1人または少数の登壇者が多数の聴衆に向けて情報を発信する場面に適しています。
例えば、新製品やサービスの紹介セミナー、見込み顧客向けのオンライン講演会、株主総会、全社員向けの説明会や研修などです。
マーケティング活動においては、リードを獲得し、情報提供を通じて育成する目的で利用されることも多くあります。
ウェビナーをマーケティングに活用する方法については「ウェビナーマーケティング完全ガイド!メリットから統計情報、事例、成功のポイントまで詳しく解説」で詳しく紹介しています。
ウェビナーの主な配信形式は「ライブ配信」「疑似ライブ配信」「オンデマンド配信」の3種類
ウェビナーの配信形式は、主に「ライブ配信」「疑似ライブ配信」「オンデマンド配信」の3種類に分けられます。それぞれのウェビナー形式には異なる特徴があるため、開催目的やターゲット、提供内容に応じて適切な方法を選択することが重要です。
| 比較項目 | ライブ配信 | 疑似ライブ配信 | オンデマンド配信 |
|---|---|---|---|
| 配信方法 | 指定した日時にライブで配信 | 事前収録した動画を決まった日時に配信 | 事前に収録した動画を配信 |
| 視聴タイミング | 指定日時 | 指定日時 | 好きなタイミングで視聴可能 |
| コミュニケーション | 質疑応答など双方向が可能 | 配信方法によってはチャット等で対応可能 | 基本的に一方向 |
| 向いているケース | 最新情報の発信、質疑応答重視 | 安定した配信とライブ感を両立したい場合 | 繰り返し視聴、コンテンツ資産化 |
ライブ配信は、指定日時にリアルタイムで届ける手法です。疑似ライブ配信は、事前収録した動画を決められた日時にライブのように配信する形式です。一方、オンデマンド配信は、視聴者が好きなタイミングで視聴できる形式です。
ライブ配信|リアルタイムで双方向のコミュニケーションがしやすい
ライブ配信は、特定の日時にリアルタイムで映像を届ける配信形式です。この形式の最大の特徴は、主催者と参加者が同じ時間を共有し、双方向のコミュニケーションを図りやすい点にあります。
多くのツールに搭載されているチャットやQ&A、アンケートなどの機能を活用すれば、参加者はその場で質問を投げかけたり、意見を伝えたりすることができます。主催者は参加者の反応をダイレクトに確認しながら進行できるため、一体感のある参加型イベントを実現できます。最新情報の発表や、丁寧な質疑応答が求められるシーンでの利用に最適です。なお、当日の通信環境や機材トラブルへの備えとして、事前の入念なリハーサルが欠かせません。
疑似ライブ配信|収録済み動画を決まった日時に配信できる
疑似ライブ配信は、あらかじめ収録・編集しておいた動画を、ライブ配信のように指定した日時に合わせて公開する形式です。録画済みのコンテンツを使用するため、配信中の予期せぬトラブルや言い間違いなどのリスクを最小限に抑え、安定した品質で情報を届けられるのが大きなメリットです。
また、配信当日は登壇者が説明に集中する必要がないため、チャット機能などを通じてリアルタイムに参加者の質問へ回答するといった、ライブ感を活かした運用も可能です。配信の安定性と参加者との双方向性を両立させたい場合に非常に有効な手法といえます。
オンデマンド配信|好きなタイミングで視聴できる
オンデマンド配信は、事前に録画や編集を行った動画コンテンツをプラットフォーム上に公開する形式です。視聴者が自身の好きなタイミングで視聴できるため、ライブ配信のような時間的制約がない点が最大の特徴です。
主催者側にとっては、撮り直しや編集によってコンテンツの質を追求できるほか、一度制作した動画を中長期的に公開し続けることで、継続的なリード獲得や顧客教育に活用できる「資産」になるという利点があります。
質疑応答などのリアルタイムな交流には向きませんが、ノウハウ解説や製品紹介といった普遍性の高い情報を広く届ける際に非常に有効です。蓄積した動画をアーカイブとして再利用することで、効率的な情報発信を実現できます。
ウェビナーを企業が開催する4つのメリット
企業がウェビナーを開催することには、多くのメリットがあります。
オンライン開催ならではの特性を活かすことで、従来の対面セミナーが抱えていた課題を解決できる可能性があります。
主なウェビナーのメリットとして、場所の制約を受けずに広範囲から集客できる点、会場費や人件費などの開催コストを抑えられる可能性がある点、参加者のデータを取得してマーケティングに活用しやすい点、そして開催内容を録画して二次利用できる点が挙げられます。
これらのメリットは、企業のマーケティング活動や営業活動、人材採用など、さまざまな場面で有効に機能します。
場所を問わず広範囲から効率的に集客できる
ウェビナーの大きなメリットの一つは、地理的な制約を受けずに集客できる点です。
オンラインでの開催となるため、参加者はインターネット環境さえあれば、オフィスや自宅など、どこからでもアクセス可能です。
これにより、これまで距離の問題でセミナーに参加できなかった遠方のターゲット層にもアプローチできます。
企業にとっては、商圏を全国、あるいは世界にまで広げ、より多くの見込み顧客との接点を持つ機会となり得ます。
また、参加者にとっても移動時間や交通費がかからないため、参加のハードルが下がり、効率的な集客につながる可能性があります。
会場費や人件費など開催コストを削減できる
コスト削減の観点も、ウェビナー開催の重要なメリットです。
対面でのセミナーを開催する場合、会場のレンタル費用、会場設営費、配布資料の印刷費、当日の運営スタッフの人件費など、さまざまなコストが発生します。
ウェビナーであれば、これらの費用を大幅に削減、あるいは不要にすることが可能です。
もちろん、ウェビナーツールの利用料や配信機材の費用などが別途必要になる場合もありますが、特に大規模なセミナーを頻繁に開催する企業にとっては、トータルコストを抑えられる可能性が高いです。
無料のツールを活用したり、有料プランを工夫したりすることで、予算に応じた開催ができます。
参加者のデータを取得しマーケティングに活かせる
参加者のデータを取得し、その後のマーケティング活動に活かしやすい点も大きなメリットです。
多くのウェビナーツールでは、参加申し込み時に氏名や企業名、役職といった情報を取得できます。
さらに、ウェビナー中の視聴時間、Q&Aでの質問内容、アンケートの回答といった参加者の行動データを取得することも可能です。
これらのデータは、参加者の興味・関心の度合いを測るための貴重な情報源となります。
取得したデータを分析し、MAやCRMツールと連携させることで、参加者の関心度に合わせたメール配信や、営業担当者による個別フォローなど、効果的なアプローチにつなげられます。
開催内容を録画して二次利用できる
開催したウェビナーの内容を録画し、そのコンテンツを二次利用できる点もメリットです。
一度きりの配信で終わらせるのではなく、録画データを資産として活用できます。
例えば、リアルタイム配信に参加できなかった人へのアーカイブ配信、自社のWebサイトやブログに掲載する動画コンテンツ、新規の見込み顧客へ提供する資料、社内研修用の教材など、さまざまな用途への複製・再利用が考えられます。
これにより、一つのコンテンツから継続的に価値を生み出し、情報発信の機会を増やすことが可能です。
ウェビナー開催時に注意したい3つのデメリット
多くのメリットがある一方で、ウェビナー開催には注意すべきデメリットも存在します。
オンラインならではの特性が、場合によっては課題となることもあります。
特に、配信者と参加者双方のネットワーク環境に品質が左右される点、参加者の反応が見えにくく集中度を維持しにくい点、そして対面形式と比べて会場の一体感が生まれにくい点は、事前に把握しておくべきポイントです。
これらのデメリットを理解し、対策を講じることで、ウェビナーの質を高められます。
通信環境によって映像や音声の品質が左右される
ウェビナーはインターネットを介して配信するため、主催者側と参加者側双方の通信環境に、映像や音声の品質が大きく依存します。
通信状況が不安定な場合、映像が途中で止まったり、音声が途切れたりといった配信トラブルが発生する可能性があります。
こうしたトラブルは、参加者の満足度低下や途中離脱に直結しかねません。
主催者側としては、安定した高速回線を用意する、有線LANで接続する、本番前に必ず接続テストやリハーサルを行うといった対策が重要です。
参加者の反応や集中度が分かりにくい
対面セミナーと異なり、ウェビナーでは参加者の顔や表情が見えにくいため、反応を直接的に把握することが困難です。
参加者がカメラをオフにしている場合、内容を理解しているか、退屈していないかといった空気感を掴むのは容易ではありません。
説明が一方的になると、参加者が「ながら視聴」をしたり、集中力が途切れて途中離脱してしまったりする可能性も高まります。
この対策として、チャットでの投げかけを増やしたり、アンケートや投票機能を活用したりして、参加者が受け身になるだけでなく、能動的に関われるような工夫が求められます。
見え方を意識した工夫も大切です。
対面形式と比べて一体感が生まれにくい
参加者がそれぞれ別の場所からオンラインで参加するウェビナーは、同じ空間を共有する対面セミナーに比べて、会場全体の熱気や一体感が生まれにくい傾向があります。
参加者同士の交流や名刺交換といったネットワーキングの機会も自然には発生しません。
特に、参加者同士のディスカッションを含む参加型のワークショップなどを実施する際は、オンラインならではの進行方法やツールの機能を活用する仕組みが必要です。
チャット機能で参加者同士のコミュニケーションを促したり、ブレイクアウトルーム機能でグループワークを行ったりするなど、エンゲージメントを高めるための工夫が、オンラインでの一体感醸成の鍵となります。
ウェビナーは通信環境や参加者の集中度に左右されやすいため、事前テストや参加型の仕掛けを用意することが重要です。
ウェビナーの開催方法|準備から開催後までの5つの基本ステップ
ウェビナーを円滑に進めるためには、事前の計画と準備が重要です。
ウェビナーの開催準備は、一般的に「コンテンツ作成」「配信環境の設定」「配信ツール選択」「集客」「直前準備」といった主要なステップで進めることができます。
まず「目的とテーマの決定」から始め、次に「配信形式・開催日時の決定」「コンテンツの作成」「ウェビナーツールの選定」「配信機器の選定」へと進みます。
その後、「登録フォームの作成」「集客開始」を行い、開催直前には「リマインドメールの送信」「リハーサル」「当日の準備」を実施します。
この一連の方法を理解し、大まかなスケジュールを立てて操作に慣れておくことで、計画的にウェビナーを開始することが可能です。
より詳しい手順については、「ウェビナー開催の方法とは?準備の手順から必須ツールまで解説」で詳しく紹介しています。
ステップ1:目的とターゲットを明確にする
まず初めに、ウェビナーを開催する目的と、誰に届けたいのかというターゲットを明確にします。
目的の例としては、「新規リードを獲得する」「製品やサービスの認知度を向上させる」「既存顧客の満足度を高める」などが考えられます。
この目的が、ウェビナーのテーマやコンテンツ、さらには成功を測る指標の基準となります。
次に、その目的に沿ってターゲット層を設定します。
ターゲットの業界、役職、抱えている課題などを具体的に想定することで、より響くコンテンツ企画や効果的な集客施策を立てることが可能になります。
この段階で、開催日から逆算して大まかなスケジュールを立てておくことも重要です。
ステップ2:配信ツールを選定し必要な機材を準備する
次に、ウェビナーを配信するためのツールを選定し、必要な機材を準備します。
配信ツールにはZoom Webinarsをはじめとするさまざまなソフトウェアがあり、それぞれ機能や参加可能人数、料金が異なります。
ステップ1で設定した目的や想定参加人数、必要な機能を基に、自社に合ったツールを選びましょう。
機材については、基本的にはインターネットに接続されたPCがあれば配信可能ですが、より質の高い配信を目指す場合は、外付けのWebカメラやマイク、照明などを用意すると良いでしょう。
本番前に必ず機材のセッティングを行い、正常に動作するかを確認しておくことが大切です。
ステップ3:集客ページを作成して告知する
ツールと機材の準備が整ったら、参加者を集めるための集客ページを作成し、告知を開始します。
集客ページには、ウェビナーのテーマ、開催日時、登壇者情報、対象者、参加することで得られるメリットなどを明記し、参加申し込みフォームを設置します。
ページが完成したら、メールマガジン、自社サイト、SNS、Web広告、プレスリリースなど、ターゲットに合ったチャネルで告知を行い、参加を促します。
申し込みがあった参加者には、開催日が近づいたタイミングでリマインドメールを送り、当日のアクセス忘れを防ぐ工夫も有効です。
ステップ4:発表資料を作成してリハーサルを行う
集客と並行して、当日に使用する発表資料の作成とリハーサルを進めます。
資料は、ターゲットが興味を持つ内容で、図やグラフを多用するなど、視覚的に分かりやすく伝わるように工夫しましょう。
資料が完成したら、必ず本番と同じ環境でリハーサルを行います。
発表内容の時間配分、PC操作や画面共有のセッティング、ツールの使い方などを一通り確認し、スムーズに進行できるか練習します。
特にZoomなどのツールに慣れていない場合は、この練習が重要です。
リハーサルは、当日の予期せぬトラブルへの備えにもなります。
ステップ5:当日の配信運営と開催後のフォローを行う
ウェビナー当日は、司会進行役(ホスト)、発表者、参加者からの質問に対応するスタッフなど、役割分担を明確にして運営に臨みます。
配信中はQ&Aやチャット機能を活用し、参加者とのコミュニケーションを積極的に図ることで、満足度を高めることができます。
ウェビナー終了後も重要なステップが続きます。
参加者へのお礼メールの送付、アンケートの実施、発表資料や録画動画の共有など、丁寧なフォローを行いましょう。
アンケート結果や参加者データを分析し、次回のウェビナー企画の改善や、見込み顧客へのマーケティング活動に活かしていくことが、成果につながります。
ウェビナーツールの選び方|確認したい4つのポイント
ウェビナーを成功させるためには、目的に合ったツールの選定が欠かせません。
数多くのウェビナーツールが存在するため、どのサービスを選べば良いか迷うことも少なくありません。
ツールを比較検討する際には、主に「必要な機能」「参加人数」「サポート体制」「料金プラン」という4つのポイントを確認することが重要です。
自社のウェビナー開催目的や規模、予算などを総合的に考慮し、最適なツールを選びましょう。
開催目的に必要な機能が搭載されているか
まず確認すべきは、ウェビナーの開催目的に対して必要な機能が備わっているかという点です。
例えば、参加者のエンゲージメントを高めたいのであれば、チャット、Q&A、アンケート、投票といった双方向コミュニケーションを促す機能が必要です。
開催後のマーケティング活用を重視するなら、参加者情報の管理・出力機能や、MAツールとの連携機能が求められます。
また、コンテンツの二次利用を考えている場合は、高画質での録画機能が重要になります。
すべてのツールに同じ機能が搭載されているわけではないため、自社が何をしたいのかを明確にし、必須の機能をリストアップしてから比較検討しましょう。
想定する参加人数に対応できるか
次に、想定するウェビナーの規模、つまり参加人数に対応できるかを確認します。
多くのウェビナーツールでは、料金プランごとに同時に接続できる参加人数の上限が定められています。
例えば、小規模な社内研修であれば100人までで十分かもしれませんが、大規模な製品発表会であれば500人、1000人、場合によっては3000人以上に対応できるプランが必要になることもあります。
自社が開催するウェビナーの平均的な規模や、将来的に見込まれる最大規模を考慮し、余裕を持ったキャパシティのツールやプランを選ぶことが大切です。
参加人数の上限を超えてしまうと、参加希望者がアクセスできなくなるため注意が必要です。
サポート体制が充実しているか
特に初めてウェビナーを開催する場合や、配信トラブルに不安がある場合は、提供元のサポート体制が充実しているかどうかも重要な選定ポイントです。
ツール導入時の初期設定に関するサポート、操作方法についての問い合わせ窓口、当日の配信トラブルに対応してくれるテクニカルサポートなど、サービスによってサポートの内容はさまざまです。
サポートが日本語に対応しているか、対応時間は自社の営業時間と合っているかなども確認しておくと安心です。
手厚いサポートが必要な場合は、オプションで配信支援サービスを提供している事業者を選ぶのも一つの手です。
料金プランが予算や開催頻度に合っているか
最後に、料金プランが自社の予算や開催頻度に見合っているかを確認します。
ウェビナーツールの料金体系は、月額固定制、年額契約、開催ごとの従量課金制など多岐にわたります。
毎月定期的に開催するなら月額や年額プランがお得な場合が多く、開催頻度が不定期であれば、開催した分だけ費用が発生するプランの方がコストを抑えられる可能性があります。
多くのサービスでは、機能や参加人数によって複数の有料プランが用意されています。
無料トライアルが用意されているサービスもあるため、実際に使用感を試した上で、費用対効果を総合的に判断して選ぶことをおすすめします。
ツール選定では、機能・参加人数・サポート・料金の4点を、自社の開催目的と照らして比較するのが基本です。
Zoomなど代表的なウェビナーツールを紹介
ウェビナーツールにはさまざまな種類があり、自社の目的や規模に合わせて比較検討することが重要です。代表的なツールの違いを以下の表にまとめました。
| ツール名 | 主な特徴 | 参加人数・配信規模 | 主な機能 | 向いているケース |
|---|---|---|---|---|
| Zoom Webinars | 大規模なウェビナー配信に対応 | ライセンスに応じて500人〜最大100万人 | チャット、Q&A、投票、パネリスト管理 | Zoomを活用してウェビナーを開催したい場合 |
| Webex Webinars | ウェビナーや大規模なWebcastに対応 | Webinarは最大5,000人、Webcastは最大100,000人 | Q&A、投票、録画など | 大規模なオンラインイベントを開催したい場合 |
| V-CUBE セミナー | ブラウザでの視聴や大規模配信に対応 | 最大26,000同時接続 | チャット、アンケート、視聴ログ、オンデマンド配信など | 配信支援を受けながらウェビナーを開催したい場合 |
※参加可能人数や利用できる機能は、契約プランや利用条件などによって異なります。最新の情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。
このほか、YouTube LiveやMicrosoft Teamsのライブ機能なども配信に活用されます。
より多くのツールを比較したい場合は、「ウェビナーを円滑に進めるツール」で詳しく紹介しています。
ウェビナーに関するよくある質問
ここでは、ウェビナーに関して多くの方が疑問に思う点について回答します。
Web会議との具体的な使い分けや、参加する際のプライバシーに関する点、必要な機材など、基本的な質問をまとめました。
ウェビナーとWeb会議(オンラインミーティング)は、どう使い分ければ良いですか?
講演会や製品説明会のように、主催者が多数の参加者へ情報を発信することが主な目的の場合はウェビナーが適しています。
一方、社内会議や商談など、参加者同士が双方向で意見交換を行うことが目的であればWeb会議を利用するのが一般的です。
コミュニケーションの方向性(一方向か双方向か)を基準に比較し、目的に応じて使い分けることがポイントです。
ウェビナーでは参加者の顔や名前は他の人に見えますか?
参加者の顔や名前が他の参加者から見えるかどうかは、利用するウェビナーツールや主催者の設定によって異なります。
一般的に、ウェビナーでは参加者のカメラ・マイクはデフォルトでオフになっており、主催者が許可しない限り顔や声が他の人に見えることはありません。
名前の見え方(表示・非表示、匿名設定など)もツールや設定次第です。
プライバシーが気になる場合は、主催者側の案内に従いましょう。
ウェビナーに参加するにはカメラやマイクが必要ですか?
視聴が中心の一般的なウェビナー形式では、参加者側にカメラやマイクは必要ない場合がほとんどです。
音声を聞くためのスピーカーやイヤホンがあれば参加できます。
質疑応答で発言したい場合や、参加型のセッションが含まれる場合はマイクが必要になることもありますが、多くはチャット機能でテキスト入力が可能です。
必要な機材はウェビナーの形式によるため、事前に主催者からの案内を確認しましょう。
まとめ|ウェビナーの特徴を理解して効果的な開催につなげよう
本記事では、ウェビナーの基本的な意味から、Web会議との違い、主な配信形式、開催のメリット・デメリット、具体的な開催ステップ、そしてツールの選び方までを解説しました。
ウェビナーは、場所を問わず広範囲に情報を届けられる強力な手法ですが、その効果を最大限に引き出すには、目的を明確にし、適切なウェビナー形式やツールを選定することが重要です。
特にマーケティング目的で活用する際は、開催して終わりではなく、取得した参加者データをその後のフォローアップにどう活かすかという視点が欠かせません。
これらの特徴や違いを理解し、自社のビジネスに合ったウェビナーの開催を検討してみてはいかがでしょうか。
bravesoft株式会社 eventech本部 アカウントグロース事業部 営業部長
2018年、東京電機大学を卒業し新卒エンジニアとしてbravesoftに入社。入社3ヶ月でセールスに転身し、イベントDXプラットフォーム「eventos」の法人営業を担当。2019年に営業成績1位で社長賞を受賞し、2021年7月に当時最年少で部長に就任、パートナー事業の立ち上げを担う。2024年には社内年間MVPを獲得。現在は営業部長としてeventos営業全体を統括し、大規模展示会から企業カンファレンス、セミナーまで幅広いイベントのDXを支援している。
bravesoft株式会社 eventech本部 アカウントグロース事業部 マーケティング・インサイドセールスグループ
2006年に株式会社オーディオテクニカへ入社。18年間、コンシューマ営業・法人営業・新規開拓など、営業の現場を幅広く経験。2025年2月にbravesoft株式会社へ入社。現在はイベントマーケティングプラットフォーム「eventos」のマーケティング・インサイドセールスを担当し、イベントを活用したリード獲得や商談創出に取り組む。








