百年以上の歴史を有するマウンテンリゾート「HAKUBA VALLEY」は年間世界中から多くの環境客が訪れる観光地となっております。
そんな同地におきまして、アプリを活用して白馬村を訪れた方の利便性向上や満足度向上を目指し、eventosにて白馬村公式アプリを提供させていただいております。
導入の経緯や、そして今現在猛威をふるうコロナ禍において、どのような戦略・展望をお考えであるのかを、白馬村観光局 事務局長 福島 洋次郎様にインタビューさせていただきました。
インタビュイー
eventosを導入して「成功」した点
・ノーコードでアプリの更新をデイリーで行う事ができる点
・様々な交通・運行情報を一元管理で集約できる点
・世界中から訪れる来訪者の方に最新の情報を配信する事ができる点
世界中で愛される “JAPOW” を実現できる地 -白馬村-
高瀬「本日は宜しくお願いいたします。まずは、福島様の業務内容に関しまして、ご紹介をお願いできますでしょうか」
福島様「白馬村観光局の事務局長を務めております福島でございます。業務としましては、“いかに多くのお客様を白馬に来ていただくか”を考えて実行し、来て頂いた方には白馬村のファンになっていただく事を目標としております。更には、世界中の自然や雪を愛する方々に来ていただく為に、白馬を知ってもらう為の情報発信なども日々行っております」
高瀬「ありがとうございます。続きまして、その白馬村の魅力をお聞かせいただけますでしょうか」
福島様「白馬村はスキーで有名な地域で、地域一帯を総称して呼んでいるHAKUBA VALLEY(白馬バレー)の中には10個のスキー場が存在し、1998年の長野オリンピックではスキーの主会場となりました。コロナ以前ですと、年間150万人の年間来場者にお越し頂き、うち40万人くらいが海外(オーストラリア・北米・アジアなど)からのお客様となっており、スノーリゾートとしては国内トップクラスの観光地となっております」
高瀬「3割くらいが訪日外国人(インバウンド)の方なのですね。北米の方ですと、カナダなどではスノースポーツができると思うのですが、そうした国の方が来訪されるのは何故なのでしょうか」
福島様「日本の雪の降り方には特徴がありまして、時には一晩で50cmくらいの積雪にもなるのですが、人里から近いスキー場でそこまで雪が積もるのは日本独自の文化現象なのです。ですので、実際の自然に近いパウダースノーでスキーやスノーボードを体験したい方々が多く来られるんですが、そうした日本のパウダースノーは“JAPOW(ジャパウ)”とも呼ばれていて、海外の方は頻繁にSNSのハッシュタグで「#JAPOW」とも呟いており、実際にJAPOWを白馬村で体験していただいております」
高瀬「そういう理由がおありだったのですね。ちなみに、スノーシーズン以外には白馬村ではどのような事を行えるのでしょうか」
福島様「登山やストレッチング、更には川や森の自然で遊んで頂けるアウトドアのアクティビティを楽しんで頂けます。避暑地として夏の観光客も多いので、1年を通してお楽しみ頂ける事から、マウンテンリゾートとも最近では呼ばれております」
観光事業は「フレキシブル」な対応が求められる
高瀬「白馬村のHAKUBA VALLEYアプリを作ろうと思ったのは、どのような切っ掛けがあったのでしょうか」
福島様「海外観光客の方に情報を一元管理して提供する目的でアプリを導入しました。白馬村に来られる海外観光客の方は”素泊まり”などで泊まられるケースが多く、夕食は近くのレストランやバーを探す方が多かったので、そうした方々に向けての観光情報を提供したいと考えたのが1つ目の理由ですね」
高瀬「それ以外にはどのような理由があったのでしょうか」
福島様「2つ目の理由は情報の集約ですね。先程お話ししましたが、HAKUBA VALLEYは10個のスキー場があるのですが、そのスキー場の運行情報やホテルから移動する際のバスの時刻表などの情報が、スキー場単位でしか存在しておらずバラバラで不便でしたので、そうした情報を一元管理する必要がございました」
高瀬「そうした課題を解決すべくアプリを、まず2018年にリリースされましたが、この際にはeventosはまだご使用頂く前で、他社様のアプリを導入されました。こちらの効果は如何でしたでしょうか」
福島様「はい、そのような情報の一元管理の課題解決に繋げることはできました」
高瀬「そうしてリリースされたアプリを、eventosにてリプレイスする運びとなりました。この理由をお伺いできる範囲で頂けますでしょうか」
福島様「これまでに使用していたアプリは、情報更新を自分たちで行う事ができなかった事が理由ですね。急遽小規模のイベントが開催される事になったり、観光事業は色々な事が起きるので、フレキシブルに自分達で管理画面で情報更新を行う事を行いたく、切り替えを検討し、eventosをご紹介頂いた次第です」
管理画面によるデイリーでの情報更新を実現
高瀬「そうして2020年8月にeventosよりアプリをリリースさせて頂きました。昨夏はコロナの影響もあり、例年通りの観光客来訪という訳には行かなかったと思いますが、実際に管理画面からアプリの情報更新という側面ではいかがでしたでしょうか」
福島様「現在もデイリーで更新している情報もあるのですが、非常に簡単で使いやすいと思っています。ただ欲を言えば…もう少し年配のITリテラシーが低い方でも使える管理画面であれば尚ありがたいですね。私の負担が減るので(笑)」
高瀬「(笑)アプリを使用されたユーザーの方からは、どのような声が届いているのでしょうか」
福島様「HAKUBA VALLEYアプリをダウンロードして頂いている7割の方は外国の方なので、その方々はまだ来る事ができていないのが実情ではございますが…地元の方や、掲載する事業所の方や、数は減ったものの白馬村にいらっしゃっる方もおりますので、そうした方々に使用して頂いております」
高瀬「福島様の取材記事(※1)を拝見させて頂きましたが、現在白馬村でリモートワークなど行うビジネス目的でいらっしゃる方も増えているようですね」
福島様「コワーキングスペースとして飛び石の連休などに来ていただくケースが増えております。有名な企業様にも来て頂いておりますし、それこそエンジニアの方が集中作業をしたい際にも来て頂いております」
高瀬「そうして仕事目的でいらっしゃっている方々もHAKUBA VALLEYのアプリはご使用頂いているのでしょうか」
福島様「そうですね、使って頂いております。その上で色々な機能の要望なども頂いたり(笑)」
高瀬「(笑)今現在、アプリにおいてはどのような要望などを頂いているのでしょうか」
福島様「例えば“雪崩の危険度の情報が欲しい”とか、“サイクリングロードを入れて欲しい”と言った情報を頂くことは多いですね」
高瀬「そうした内容であればeventosでまかなえるとも思いますので、eventosのプロフェッショナルサポートよりどのようなやり方があるかをご提案させていただきますね」
福島様「是非、宜しくお願いいたします!」
※1
トラベルボイス -観光産業ニュース-
「白馬村観光局が描く「関係人口」の創出戦略、リモートワーク+イベント開催など、訪日客・スキー客の減少に立ち向かう打ち手を聞いてきた」
https://www.travelvoice.jp/20200909-146872
コロナ後に向けた白馬村を最大に楽しんでもらう為の準備を
高瀬「現在、コロナの影響で打撃を受けている業界の中で、オンラインイベントなどに踏み切る企業様も増えておりますが、白馬村観光客様ではそのような取り組みは考えていないのでしょうか」
福島様「最近ですと観光業界では“バーチャルツアー”などの取り組みも行なっておりまして、真夏になったらそのようなものを作っていきたいという動きはありまして、リアルタイムの白馬村の様子を海外の方々に伝えていく取り組みなども検討しております。白馬村に最も多くきていただくのはオーストラリアの観光客なのですが、北米やヨーロッパと違いオーストラリアには時差もございませんので、そうした方々に届けたいとは思っております」
高瀬「そうして、海外観光客の方に”コロナが落ち着いたら白馬村で待っている”ということを伝えていくのですね」
福島様「そうですね、オンラインではやはり限界がありますので、早くコロナが落ち着いて海外からの渡航が可能となった際に、白馬村を十分に楽しんで頂くための準備をしなければならない、と今は考えております」
高瀬「我々もeventos使って実現できる最大の価値観は”体験”にあると思っております。白馬村という最高の環境で、最大級の体験をして頂ける為に、来るその日までeventosのバージョンアップをしていきたいと考えておりますが、今後アプリで実現したい世界観などはございますでしょうか」
福島様「アプリを使用したAR機能などがあれば実施したいと思いますね。アプリのデジタルな部分と、リアルな部分が融合できたら面白いと思います」
高瀬「それであれば、少し前にリリースされたAR機能がございます。Live!マップ機能と連携しているのですが、カメラをかざすと対象の位置に何があるかを示す表示が出てくる機能となっておりますので、こちらも宜しければ追って、プロフェッショナルサポートより紹介さえて頂きます」
福島様「それは面白いですね、是非お話お聞かせ頂ければと思います」
高瀬「AR機能もそうですが、eventosは今はオンラインに重きを置いておりますが、今後コロナが落ち着いた際にはアプリ側の充実もどんどん行なっていく所存ですので、海外渡航者が増え、アプリが盛り上がった際に再度インタビューさせて頂ければと存じます。それでは本日はありがとうございました!」