前回のブログで、2022年5月10日火曜日にSansan株式会社と共催で開催したオンラインイベント「ONLINE SEMINAR UPDATER」のイベントレポート「営業編」について紹介させていただきましたが、本ブログでは”マーケティング編”のレポートをお届します。
イベント概要
Session1:オンラインセミナーの質にとことんこだわる(マーケティング編)
【日時】
2022年5月10日火曜日 14:00〜
【登壇者】
内田 朝子 氏(NEC)
髙橋 洸平 氏(スマートキャンプ株式会社)
鳴海 佑紀 氏(Sansan株式会社)
小林 佳祐 (bravesoft株式会社)
テーマ①「コロナでビジネスは”こう”変わった」
鳴海様「まずはコロナでビジネスは”こう”変わったというテーマです。デジタルに移行せざるを得ない状況ではありましたが、高橋様からお願いいたします」
高橋様「我々はBOXIL EXPOなどリアルイベントを中心に開催しており、例年であれば半年前から会場を予約するなど事前準備を行っておりましたが、オンラインイベントは会場の制約がないという点は非常にやりやすかったですね。リアルと比較して、オンラインイベントの方が準備時間が少ないですし、会場費などのコストも削減して本当に投下したいところにコストをかけられますので、オンラインシフトは悪くなかったと思っております」
鳴海様「NEC様は関西圏で開催されていた大規模イベントを2019年のリアル開催に代わり、2020年7月にオンラインイベントにて代替開催されましたが、内田様いかがでしたでしょうか」
内田様「2019年にリアルで開催した際は3,000人くらいの方を集客したのですが、オンラインに移行した2020年は30,000人くらいの方にご参加いただきました。更にはVIPのお客様も6倍くらい集まり、新規参加企業も従来の3倍くらいご参加いただき、多くの集客を実現することができました」
鳴海様「すごい数ですね(笑)これまでの高橋様、内田様とは立ち位置が異なりますが、プラットフォーム提供会社のbravesoft様はいかがでしたでしょうか」
小林「コロナ以前に開催が決まっていたイベントが全て中止になってしまい、売上が35%減少することとなってしまいました。その中で2020年の5月から自社ウェビナー”イベ博“を開始するなど、我々も徐々にオンラインシフトへの取り組みをはじめましたね」
テーマ②「コロナ危機を”こう”乗り越えた」
鳴海様「続いてはコロナ危機を”こう”乗り越えたというテーマについてお聞かせいただければと思います。高橋様はいかがお考えでしょうか」
高橋様「オンラインをオフラインの替わりと捉えないという点ですね。オンラインとオフラインのイベントはメリット、デメリットが異なり体験の質が違いますので、それぞれの良さを意識してイベント設計を行なっております」
鳴海様「ありがとうございます。続いて内田様は“営業とマーケティングのDX化”と挙げていただいております」
内田様「我々はデジタルマーケティングを元々進めており、構想も持っておりましたが、これらの営業・マーケティングのDX化がコロナで一気に加速しました。大型単独オンラインイベントで言うとリード創出を行い、定常的なウェビナーは商材ベース、業界別でリードを醸成し、営業担当がSALを作ってお客様にアプローチしていく方法を行なっております。やはりオフラインの頃よりイベントが重要になったと認識しており、そのような新しい取り組みを行うことで乗り越えられたと考えております」
鳴海様「プラットフォーム提供会社の視点で、eventosとしてはいかがでしたでしょうか」
小林「eventosをオンラインイベント用のプラットフォームとしてアップデートしたことですね。そこで多くの企業様のオンラインイベントの初開催をサポートできた点は非常に大きかったと思っております」
鳴海様「我々Sansan社は、セミナーの開催数が1.6倍、平均参加者数が4.7倍となり、合計参加者が7.4倍と増えて、オンラインセミナーが新たな顧客接点ソースになった点は良かったと思っております。その中で試行錯誤しながら、最適な配信方法を模索していきましたね」
テーマ③「オンラインセミナーの悪夢ありましたか?」
鳴海様「続いては、オンラインセミナーの悪夢についてお聞かせいただければと思います。高橋様は“DVRの無効忘れ”と挙げていただいております」
高橋様「DVR(Digital Video Recorder)とはいわゆる巻き戻し機能なのですが、初めのセミナーでこの設定を忘れており、2〜3時間前からやっているリハーサルが全て巻き戻せてしまう事態が起きてしまいました。リハーサルの時点から本番のように運営していたのでさほど問題にはならなかったのですが…気をつけねばならないと思いましたね」
鳴海様「内田様は“配信エラーはゼロではない…を前提に”と挙げていただいております」
内田様「疑似ライブ配信がうまくできず、そこで原因究明に時間を費やしてしまい、視聴者の方へのアナウンスなどが後手となってしまったことがありました。その教訓より、エラーが起きる可能性はゼロではないということを念頭に、何かあってもすぐ対応できるようのフォロー体制を整えて、イベント運営を行うことを意識するようになりましたね」
鳴海様「小林様も同様に、“YouTubeの同時配信が映らない”と挙げていただいておりますね」
小林「メイン配信は問題ないのですが、同時中継するYouTubeが映らなくて…ヒヤヒヤしましたね」
鳴海様「皆様、色々なエピソードをお持ちですが、それらのエピソードを経て、教訓として“テスト環境の徹底”を皆様挙げていただいております。やはり事前準備がウェビナーにおいては最重要ということですね」
鳴海様「さて、続いては”オンラインセミナーのこだわり”に関してもお聞かせいただければと思います。まず高橋様は“無事故配信の徹底”と挙げていただいておりますね」
高橋様「先程の内田様の経験と同様のことを我々も経験しておりますので、それ以降はリハーサル3回実施、当日チェックリストの用意、トリプルチェック体制などのシフトを敷いて、無事故配信を徹底するようにしております」
鳴海様「内田様は“どうすればSALにつながるのか?↔︎ビジョンを語る”場””と挙げていただいております」
内田様「イベントはビジョンを語る場であるという軸をぶれずに行なっておりますが、弊社だけでビジョンを語るのではなく、オードリー・タン様など外部の方とお招きして一緒にビジョンを語り、参加者の方に共感をいただける内容を企画するようにしております」
鳴海様「小林様は、“リアルタイムで視聴者とコミュニケーションを取れる仕組み”と挙げていただいておりますね」
小林「実際に弊社でも活用しておりますリアルタイムアンケート“Live!アンケート“を活用して、視聴者の皆様のご意見をお聞かせいただければと存じます。まず1つ目の質問ですが、現在皆様が活用されているこちらのリアルタイムアンケートについて、”良いと思う”、”使ってみたい”、”実際に使っている”、”あまり必要ない”の4つから、お聞かせいただければと思います」
小林「皆様ありがとうございます。続いての質問ですが、“オンラインセミナー開催の目的”のアンケートをお願いいたします。”リード獲得”、”リードナーチャリング”、”ブランディング”、”顧客との接点作り”、”コンテンツ作成”、”まだやっていない”の中からご回答ください」
高橋様「この3%の回答結果の方々が、どのようなことをされているのかが気になりますね」
鳴海様「このような双方向性を持って、参加者の方から意見をいただくのもライブ配信イベントの魅力ですね」
テーマ④「2022年に目指すオンラインセミナー」
鳴海様「それでは最後のテーマとなりますが、”2022年に目指すオンラインセミナー”に関してもお聞かせいただければと思います。まず高橋様お願いいたします」
高橋様「”インタラクティブの追求”とさせていただきました。オンラインであれば先程のLive!アンケートの活用など、双方で反応が見れて、しっかりとコンテンツを作っていければと思っております」
鳴海様「内田様はいかがでしょうか」
内田様「“(予定調和ではない)生の声をお聞かせする”ということですね。しっかりと参加者の声を聞いた上で、コンテンツの質を追求していきたいと思います」
鳴海様「小林様は、“疑似ライブ配信”と挙げていただいておりますね」
小林「eventosの4月のアップデートで“疑似ライブ配信”ができるようになりました。配信リスクのない疑似ライブ配信をより浸透していきたいと思っております。また、アーカイブ映像の設置で視聴者数が2.5倍になったというデータも出ています。そのような様々な機能を搭載しているeventosをよろしくお願いいたします(笑)」
鳴海様「ありがとうございます。最後に総括させていただきます。
“オンラインの価値はより高まる”
“成果向上の鍵は、双方向性と選択制を高めること。”
“より深い顧客理解と、参加機会を増やせるようにしていくことが大事”
ということですね。それでは本日はありがとうございました」
まとめ
イベントマーケティングに精通する方々より、貴重なお話を多数いただきました。
今回登壇された方々が進めるオンラインセミナーのポイントや注意点などは、すぐにでも取り入れられる内容がほとんどでございますので、本記事をご覧いただきました方のウェビナーにおいて参考になる内容であれば幸いです。
オンラインセミナーに興味がある方は、アーカイブ動画全編をご覧いただき、開催に興味がある方はこちらからお気軽にお問い合わせくださいませ!