社内イベントは、従業員同士の交流促進、モチベーション向上、企業理念の浸透など、多様な目的を持って実施されます。特にテレワークの普及により従業員間の接点が減少する中、社内イベントの重要性は増しています。本稿では、社内イベントを成功させるための企画アイデア、成功のポイント、そして実施までの具体的なステップを詳しく解説していきます。
社内イベントがもたらす5つの価値
社内イベントは、従業員間のコミュニケーションを活性化し、チームビルディングを促進するほか、企業の理念を浸透させる目的で企画・実施されるものです。現代においてテレワークが普及したことにより、従業員間のつながりを維持し、一体感を高める上で重要な役割を担っています。これにより、従業員のモチベーション向上や企業への帰属意識の醸成も期待できます。オンラインでの開催も可能であるため、多様なイベントを実施できるでしょう。
⚫︎チームワークの強化
部署を超えた協力体験を通じて、信頼関係を築き、日々の業務における連携を強化します。
⚫︎従業員の意欲向上
表彰式などで業績を認められることで、モチベーションが高まり、組織全体が活性化します。
⚫︎前向きな相互作用
カジュアルな雰囲気で本音で話せる場を提供し、多様な価値観を理解し尊重する姿勢を育みます。
⚫︎帰属意識の醸成
共通の体験を通じて連帯感を育み、従業員が会社の一員だと認識し、愛着を深めます。
⚫︎組織全体の意識統一
企業理念やビジョンを共有し、組織全体が同じ方向へと進むことを可能にします。
社内イベントの5つの分類
社内イベントは、その目的や企画意図によって大きく5つのカテゴリーに分類されます。それぞれの特徴を理解し、目的に応じた最適なイベントを選択することが成功への鍵となります。
親睦を深めるイベント
シャッフルランチ、スポーツ大会、社員旅行など、従業員同士の交流を促進し、社内コミュニケーションを活性化させます。
学習を目的としたイベント
ワークショップ、セミナー、社内勉強会など、スキルアップや知識習得を通じて企業の成長を後押しします。
慰安を目的としたイベント
忘年会、新年会、季節イベントなど、心身の疲労を軽減し、リフレッシュを促します。
社会貢献活動
地域清掃、災害ボランティア、募金活動など、企業の社会的責任を果たし、従業員のエンゲージメントを高めます。
エンゲージメントを高めるイベント
社員総会、表彰式、周年記念行事など、企業への愛着や貢献意欲を深めます。
多彩な社内イベント企画アイデア
社内イベント企画例として、従業員間の交流を促し、学びを深める多様な企画を提案します。
運動系の催し
・運動会やスポーツ大会でチーム対抗の一体感を醸成
・防災運動会で災害対応を楽しく学習
・ボウリング、フットサル、カーリングなど初心者も参加しやすい種目

オンラインでの交流企画
・オンラインランチ会で異なる部署のメンバーと交流
・オンラインゲーム大会でチームビルディング強化
・ウォーキングイベントで健康促進と達成感を共有
・オンライン部活動で共通の趣味を通じた交流
体験型イベント
・謎解き脱出ゲームで協力と一体感を醸成
・料理教室で共通の目標に向かって協力
・最新テクノロジーを活用したワークショップで創造性を刺激
飲食を伴う交流会
・社内バーベキューや食事会で親睦を深める
・シャッフルランチで部署の垣根を超えた交流
・オンライン飲食会でリモート環境でも一体感を創出
家族参加型のイベント
・オフィス見学ツアーで家族に仕事内容を紹介
・ファミリーデーで従業員の家族に感謝を伝える
・オンライン形式で遠方の家族も参加可能
学びを深めるイベント
・ワークショップで実践的なスキルを習得
・セミナーで業界の最新トレンドを学習
・社内勉強会で主体的な学びを促進
文化・創作・自己啓発の企画
文化的な鑑賞会
歌舞伎、能楽、狂言などの伝統芸能や美術館の特別展を鑑賞し、従業員の感性を磨き、心身のリフレッシュを図ります。同時通訳イヤホンガイドを利用することで、初めての方でも深く理解できます。
創作活動
川柳や俳句のワークショップ、絵画や手芸など、従業員の感性を刺激し、新たな発想力を育む機会を提供します。AIや3Dプリンターを使った最新テクノロジーのワークショップも人気です。
自己啓発イベント
各分野の専門家を招いた講演会やセミナー、キャリアカウンセリングを通じて、従業員が自らの意思でスキルアップやキャリア形成を目指す機会を提供します。
屋外・屋内・季節のイベント企画
屋外でのリフレッシュ企画
バーベキュー、キャンプ、運動会、クルージングなど、自然豊かな場所や非日常的な空間で心身をリフレッシュし、チームビルディングを促進します。
屋内でのエンターテイメント
謎解きイベント、映画鑑賞会、コンサート、eスポーツ大会など、天候に左右されず幅広い年代が楽しめる企画で、従業員間の交流を深めます。
季節のイベント
春のお花見、夏の納涼祭、秋の運動会、冬の忘年会など、季節感を取り入れることで非日常感を演出し、従業員に新鮮な体験を提供します。
飲食を楽しむ会
屋形船を貸し切っての開催や、オンラインでのフードデリバリーを活用した飲食交流会で、従業員間の心理的距離を縮めます。
社会貢献活動の企画
地域清掃、災害ボランティア、オンライン募金活動など、企業の社会的責任を果たし、従業員のエンゲージメントを高めます。
エンゲージメントを高める企画
社員総会、表彰式など、企業のビジョンを共有し、従業員の貢献を称賛することで、愛着や貢献意欲を深めます。
全社的な集会
経営層からのメッセージを通じて、企業の目標やビジョンを全従業員が共有し、組織としての一体感を醸成します。
社内イベント成功の5つのポイント
参加者の成長を促す企画
「コミュニケーション能力の向上」や「職務能力の強化」など、具体的な成長テーマを設定し、従業員がスキルを向上させる機会を提供します。
参加者の自由な時間を考慮する
リフレッシュ目的のイベントでは自由時間を確保し、研修目的のイベントでは会社主導のスケジュールを設定するなど、目的に応じた時間配分を行います。
イベントの目的を明確に伝える
「なぜ開催するのか」を事前に明示し、参加者が主体的にイベントへ関わろうという意識を芽生えさせます。
全員が楽しめる工夫
事前アンケートで意見を募り、運動が得意な人向けのスポーツイベントだけでなく、文化的な鑑賞会や創作活動など、幅広い選択肢を用意します。
専門家への依頼を検討する
イベント企画の専門会社に依頼することで、豊富なノウハウを活用し、質の高いイベントを実現できます。
社内イベントの実施手順
目的の設定
「なぜこのイベントを開催するのか」を明確にし、定量的な目標(参加率80%達成)と定性的な目標(帰属意識向上)を設定します。
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運営チームの選出
イベントの目的に共感し、情熱を持って取り組めるメンバーを、様々な部署から選出します。
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開催日時の決定
従業員の業務状況を考慮し、繁忙期を避け、できるだけ多くの従業員が参加しやすい日時を設定します。
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企画内容の具体化
目的を達成するための最適な手段を検討し、コミュニケーション活性化ならチームビルディングゲーム、モチベーション向上なら表彰式を企画します。
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準備と役割分担
運営チームの各メンバーに明確な役割を割り振り、社内チャットツールや共有チェックリストで情報共有と進捗管理を行います。
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イベント後の報告書作成
アンケート結果やフィードバックを分析し、次回のイベントをより良いものにするために成果や課題点を記録します。
各ステップを計画的に進めることで、社内イベントを成功へと導き、その効果を最大化できます。
ユニークな社内イベント事例
社内のコミュニケーションを活性化し、従業員のモチベーションを高めるためには、ユニークな企画を取り入れることが重要です。以下では、実際に効果を上げている4つの事例を紹介します。
1.非日常を演出する企画
映画の世界を再現した「ミステリーイベント」や、未来都市をイメージした「SFイベント」を開催することで、まるで別世界に足を踏み入れたかのような感覚を味わえます。企業文化やブランドメッセージをテーマに織り交ぜることで、従業員の会社への理解や共感も深まります。
2.飲食を活用した交流促進
全国各地に拠点がある企業では、「ご当地グルメ」をテーマにした交流会が効果的です。地域の特色を活かした料理や地酒を提供し、地元の文化や食について語り合うことで、従業員間の相互理解が深まります。オンライン形式でも、各自が地元の「ご当地グルメ」を持ち寄ってプレゼンし合うリモート飲み会が人気です。
3.参加型で盛り上げる仕掛け
お子様連れのファミリー向けイベントでは、巨大ジェンガや射的、ボッチャといった体験型アクティビティが効果的です。特にボッチャは、障害の有無や年齢、体力に関係なく楽しめるユニバーサルスポーツとして注目されています。大規模イベントでは、各拠点の文化や歴史に関する「事業所クイズ」が地域間の相互理解を深めます。
4.オンラインとオフラインの融合
リモートワークが普及した現代では、オンラインとオフラインの利点を組み合わせたハイブリッド形式のイベントが注目されています。オフライン会場のライブ中継を行い、オンライン参加者もリアルタイムで交流できる仕組みを取り入れることで、一体感を損なわずにイベントを盛り上げられます。
まとめ
社内イベントの成功は、参加率だけでなく、設定した目的の達成が重要です。テレワークが浸透し、従業員間のコミュニケーションの重要性が増している現代においては、イベントDXサービス「eventos」のようなツールを活用することが効果的です。
eventosは、オンライン・リアル問わず様々なイベントに対応可能で、参加者管理やアンケート収集など必要な機能を網羅しています。イベント後の報告書作成も重要で、次回イベントの改善点や企業ブランディングに役立てられます。
イベントの記録をストックコンテンツとして残すことで、長期的にその価値を活用できるでしょう。社内イベントを戦略的に企画・実施することで、従業員のエンゲージメントを高め、組織全体の成長を促進することができます。










